このブログを検索

2016年12月28日水曜日

今年もお世話になりました

こんにちは、松本です。
くしくも、今年最後の担当となりました。
この一年「俳句界」をお読みくださり、ありがとうございました。

今年もいろいろあったと思うのですが、編集長が書いていたように、手を挙げて喜ぶことはあまりなかった気がします。
来年はもっと、「投句が増えた!」とか「刷り部数が増えた!」と祝杯を上げたいです。
雑誌はなかなか厳しいと言われて久しいですが、それでもこうして愛好して下さる方がいらっしゃる。
悲観的にならず、良い誌面を目指して一同精進致します。


さて、編集長にならって、個人的な、編集における一年の思い入れを上げると、やっぱり特集「さらば『萬緑』!」でした。
カラーの扉、約60ページの大特集というのは数年ぶりでしたし、
やはり「萬緑」が終わる、というセンセーショナルな事象をまとめるのは緊張しました。

中村草田男の句を改めて良いと感じたり、三女の中村弓子さんのインタビューで素顔の草田男を改めて知ったりと、とても充実の編集作業でした。


けっこう、読者のみなさまのアンケートは、企画に生かしておりますので、
来年もどしどしお送りください。お待ちしております!


それでは、よいお年をお迎えください。
























画像はただいま奮闘中の「俳句論」の資料です♪

2016年12月27日火曜日

今年(私の)最後のブログです。



















編集長の林誠司です。
今年一年お世話になりました。
明日が仕事納め。
私のブログも今年はこれで終了です。

今年1年、わが編集部もいろいろなことがあった。
例年と比べると、さほどいい年ではなかったように思う。
べつに悪い…というほどではないが、編集部みんなで手をたたいて喜び合うことが、ときどきあるのだが、今年はそういうことがあまりなかったように思う。

仕事のあとに呑みにいくのも少なかった。
まあ、ただ、これはどちらかというと私の加齢のせいかもしれない。
昨年、横須賀という遠くに移住したこともあって、なるべく早く家に帰りたい気分が強くなった。
でも、ほんの数年前は横須賀から通っていても呑みに行ったものだが、だいぶ体力が落ちたのだろうか…。

1月号の「蛇笏と龍太」は結構力を入れた。評判も良かった。
10月号で「第二弾」の「源義と春樹」、来年4月号では「後藤夜半と比奈夫」をやる。

フォト俳句を楽しむだの、阿久悠の世界だの、無言館どの、あまり俳句雑誌らしくない企画をやったのも印象的だった。
ときどきパーティーで、

おたくの雑誌は俳句俳句してないからいい。

と声をかけられるが、褒め言葉と受け取っていいのかどうか、いまだに悩む。


写真は自宅そばの海辺の遊歩道。
水仙がたくさん咲いていた。
この年末年始は、ライフワークである「おくのほそ道」踏破の旅に出る。
4日ほど歩く。
宮城県と福島県の境から歩きだし、白石、仙台、多賀城、塩釜、できれば松島まで行きたい。
2日に戻ってきて、3日、4日は骨休み。
仕事は5日からである。

みなさん、どうぞよいお年を!

2016年12月22日木曜日

年賀状あれこれ

木曜担当の加藤です。

早いもので、今年私が担当する木曜ブログは今日で最後。
次は来年の5日(木)となります。

さて、この時期になると何故か焦りだす私。




そう、年賀状です。

(わが社のある新宿区のポストには、ハガキを束ねる用に輪ゴムがぶら下がっています)

毎年、ポストの左側の入口に「年賀用」と書かれているのを見ると、
「急がなきゃ!」と気だけは焦る私なのです。

もちろん、まだ白紙の年賀状さえ購入していません。

急がなきゃ!!!



ちなみに皆さんはもう投函済みですか?

もしまだ書いていない方、年賀状に一句添えるのはいかがでしょう。

写真俳句のように、御自身の撮った写真に自作の句を添えるのもよし、
好きな俳人の句を添えるのも素敵です。



初日さす硯の海に波もなし   正岡子規

大濤にをどり現れ初日の出  高濱虚子

初冨士や樹海の雲に青鷹  飯田蛇笏



それでは皆様、良いお年をお迎えください。

また来年!

2016年12月21日水曜日

御茶ノ水探索

こんにちは、松本です。

16日は「甘口でコンニチハ!」、18日は「セレクション結社」の取材に行ってきました。

くしくも、両方とも御茶ノ水でした。

「甘口」の対談は、山の上ホテルで行っています。
池波正太郎や、山本健吉など、文豪に愛されたホテルです。
調度品も昔からあるものを大事に大事に継承しているのが伝わります。
(その分、設備は今に比べて不便なところもありますが、それがまた良い!)

磨かれて磨かれて、飴色につやつやと光っているテーブルや、窓辺の重厚なカーテンなど、趣があって大好きなホテルです。

正直、この仕事をすることがなかったら、一生入れなかっただろうなあ、と思います。

本日のゲストは、経済評論家の浜矩子先生。
政治や経済のお話が中心かなと思いましたが、意外なお話がたくさんお伺いできました。
こちらは3月号掲載ですので、少しお待ちくださいね!























(ちょっと逆光になってしまった……)


18日は、「セレクション結社」で「浮巣」の大木さつき先生の撮影でした。
句会の前に撮影ということで、ちょっとあわただしくなってしまいましたが、とてもいいお写真が撮れました。
先生のコートがオフホワイトで、とても背景にマッチしていました。素敵なので、ぜひ2月号で見てください!


この日は、ニコライ堂で撮影したのですが、この辺りは周囲に高いビルがたくさん出来ていて、モダンとクラシックの融合……みたいな風景になっていました。



















ニコライ堂の青いお堂と、午前中の透き通る空がきれいでした。
また、ビルの壁面が空を反射して、見上げるといろんな「青」が重なっていました。

うーん、もっと写真の腕があればいいのですが……。

























せっかくなので、神保町の方へ下って、夏目漱石が通った小学校跡地もたずねてみました。
立派な碑が立っています。
小学校の頃は、まだ「漱石」の名ではない……ということでこの碑なのでしょうか。

以前は錦華小学校という名前だったそうですが、今では「御茶の水小学校」になってしました。
名前はいつ変わってしまったのだろう? とHPを見てみると、平成五年となっていました。意外と最近でした(平成は最近)。

錦華小学校、小川小学校、西神田小学校の3校を統合して今の形になったそうで、
なるほど、それなら「錦華」の名前だけ存続させるのは不平等だな……と納得しました。

でも、校舎は「旧錦華小学校」のものを使用しているそうです。


この日は休日の取材だったので、慌てて会社に戻る必要もなく……。
師走のあわただしさを忘れ、のんびり探索して帰りました。

たまにはよいものです。


ではまた来週!

2016年12月20日火曜日

みだるるや簾のそらの雪の雁      飯田蛇笏


編集長の林誠司です。

年の瀬、師走である。
こういう時はゆっくり年を惜しみたい…と思うが、考えてみたら、子供のころから年の瀬はあわただしかった。
今年もそうである。
なんと肺炎になってしまった。
肺炎といっても、まだ軽度で、二日ほど休んだが、今は仕事をしている。
薬が効いてきて、今は咳き込まなくなった。
それでも少しまだ咳が出る。

今度の第二特集は「朝」終刊なのだが、青山丈同人会長、松岡隆子編集長のインタビューまとめをやろうと思った矢先、肺炎になってしまい、今は他のスタッフからさまざまな相談を受けて、3月号、4月号の原稿依頼などをして、手を付ける時間がない。
しかも明日から関西出張である。
こうなったら週末三連休に仕事するしかない。
ただ、年賀状も書きたいし、掃除もしたいし、他にもやることがたくさんある。

ふ~、なかなかうまくいかない。
やはり「師走」だな~、と思う。

2016年12月16日金曜日

甘酒ブーム

こんばんは、遠藤です。


最近、テレビで紹介された影響か、「甘酒」がブームですね。
スーパーやコンビニでもいろいろな種類の甘酒を見かけるようになりました。


発酵食品である甘酒はその栄養価の高さから「飲む点滴」なんて呼ばれています。

酒粕+砂糖で作ったものはアルコールが入っておりカロリーも高いため、
米麹だけで作られたものがオススメです!



実は小さい頃にあまり美味しくないな~と感じてから、ほとんど飲む機会がなかった甘酒。

今年の夏、「雪解」のみなさまと乗った屋形船の中で
会員の方が持ってきてくださった甘酒をいただいたところ……これが美味しい!!
それ以来、すっかりはまってしまいました。

しかし近所のスーパーでは一升瓶入りの1種類(しかも砂糖入り;)しか置いていなかったので、
手軽に飲めるパックのものを通販で箱買いしていました。
それが近所で買えるようになるなんて。甘酒ブーム万歳!



今日は変わり種の梅味を。








↓こういった、パックになっているものもあるんですね~。
カップに移し、レンジで温めて飲みます。
お湯を入れて好きな濃さにできるのも嬉しい!


お歳暮でいただいた、神田明神ちかくの「天野屋」さんの甘酒(右)と
同じく甘酒にはまっている松本副編集長がくれた甘酒(左)。



「甘酒」が夏の季語なのはみなさんもうご存知ですね。

テレビで
「実は夏の季語にもなっています!」
「ワ~!ほんと!?」と紹介されているのを見るたび
知ってるよ~~!と得意気になる遠藤でした。
江戸時代には大事な栄養源、貴重な甘味だったのですね。



百姓のしぼる油や一夜酒   宝井其角

2016年12月15日木曜日

大切な「声」

木曜担当の加藤です。

編集者になってみて、読者側にいた時とあきらかに違う気持ちで
手に取るようになったものがあります。

それは「読者アンケート」です。




どこの編集部でも同じだと思いますが、
「俳句界」編集部でも、アンケートが届くとすぐに全員が目を通します。

「ここがよかった」「こうするべきでは」「こんな企画をやってほしい」……
読者の皆さんの大切な声は、編集部に確実に届いています。

自分の担当した企画に感想をもらえると、たった一行でも
「やってよかった!」と思えます。
それがお叱りの言葉でも、読んでくれている人がいる、と実感できて
嬉しいものなのです。
(もちろん褒めていただくほうが嬉しいですが……)

11月号で担当した「葛飾応為の世界」は、アンケートでたくさんの感想をいただき、
毎日郵便物をチェックするのが楽しみでした。
ありがとうございました!

実はこのページを作っている途中、
掲載したかったのにできなかった情報があります。

東京都墨田区に、構想30年をかけ、ようやく「すみだ北斎美術館」がオープンしたのです。


北斎の作品はもちろん、11月号にも掲載した「北斎阿栄居宅図」の精巧な模型も
飾られているとか。

葛飾応為の作品があるかどうかは分かりませんが、
北斎とともに筆をはしらせた作品が海外や日本から集まってきている
「すみだ北斎美術館」。

両国生まれの私としては、本所生まれの北斎はご近所さんのようなもの!

ということでぜひ皆さんも足を運んでみてください。



ではまた来週!

2016年12月14日水曜日

大掃除前哨戦

こんにちは、松本です。

14日(水)は、一足先に忘年会を行いました。残念ながら、編集長は風邪をこじらせてしまったので欠席。
女性のみで行う忘年会でした。
(写真をアップしようと思ったんですが、お料理が美味しそうに撮れなかったので断念……)

その忘年会前に、「俳句界」の編集部は一足先に、大掃除をしました。
と言っても、二時間だけだったので、一部しかできませんでした。
各々、溜まった書類を捨て、捨て、捨て……。私は、背後にある本棚の整理をしました。

句集と評論で分け、資料は手に取りやすい位置に。
芭蕉、蕪村、子規などはひとまとめに。

まだまだ不十分ですが、とりあえず一段くらい棚も空いたので、めでたしめでたし。

年末は、入稿と重なるので、後は個人の机周りと、拭き掃除くらいでしょうか。

綺麗になると、仕事も身が入りそうです。頑張ります!


(家の大掃除も頑張らなくては~~~)


さて、季語「煤払い」は、大掃除のことですが、江戸時代では12月13日に行うと、日付が決まっていたそうですね。

そう言えば、昨日のニュースでは、寺社での煤払いの行事が放送されていたな、と思い出しました。
ささいな事かもしれませんが、しっかりと伝統を守って行っているのだなと、改めて感心しました。


旅寐してみしやうき世の煤はらひ  芭蕉
我家は団扇で煤をはらひけり    一茶
先生や屋根に書を読む煤払     漱石
汲みたての水うつくしき煤払     草城


「煤払い」とセットで見られる、「煤逃げ」という季語が好きです。
大掃除で一家の大黒柱が「邪魔だからどっか言ってて!」と追い出されていたり、文字通り「掃除なんか疲れるから嫌だよ!」と逃げ出していたり。
どこか滑稽でくすりとしてしまう風物です。


シーソーに煤逃げめきて坐りをり   能村登四郎
煤逃の親子出合ひし町の書肆    水原春郎
煤逃げの蕎麦屋には酒ありにけり  小島 健


私は一人暮らしなので、逃げるわけにはいかないぞ……と思いつつ。
ではまた来週。


2016年12月12日月曜日

年の暮  松崎鉄之介



















いい腹と医者に褒めらる年の暮      松崎鉄之介


編集長の林誠司です。
1月号も折丁チェックが終わり、あとは印刷製本である。
金曜日は大輪靖宏「輪」主宰横浜文学賞受賞を祝う会で、横浜中華街へ出かけた。

横浜俳話会というのが、ある。
横浜のみならず神奈川在住の俳人の集まりで、古沢太穂秋元不死男たちが作った親睦団体らしい。
当初は前衛…というか現代俳句協会系の集まりだったらしいが、昨年まで山本一歩「谺」主宰が会長を務めるなど、今は協会の垣根を越えた親睦団体となって、活躍している。

大輪先生は日本伝統俳句協会の副会長である。
祝う会のスピーチで聞いたのだが、現代俳句協会と俳人協会所属の俳人はいるのだが、日本伝統俳句協会の人はいなかったそうだ。
そこで大輪先生に顧問を依頼し、先生も快諾し、これで主要三団体の融和が出来た、のだそうだ。
横浜俳話会は本当にアットホームな会で、私も取材に行くのが楽しみである。
来年、2月26日には横浜三溪園で俳句大会があるそうだ。

その祝いの席で、横浜俳話会の方々もお祝いに駆けつけ、歓談させていただいた。
賞は横浜文芸協会(…だったかな?)が選定するそうで、これまで俳句では山崎ひさを「青山」主宰が受賞されているそうだ。

掲句は、ハマっ子の故・松崎鉄之介の句。
三溪園のすぐそばに住んでおられた。
横浜をふらふらしていると、(毎回ではないが…)先生を思い出す。

2016年12月9日金曜日

12月号の売れ行き

こんばんは、遠藤です。



今週は取次に行ってきました。

12月号が発売されてから1週間が経ったので、
取次ではその時点での売上状況を確認することができます。





12月号には、読者の皆様からのご要望がとくに多かった
特別付録:句帳(詳しくは松本副編集長の記事を!)があるので、
売上もきっと、いつもより良いはず!!!

と意気込んで取次へ行った割には……あれ?普通………
減ってもいなければ、たいして増えてもいない。
毎月と変わりない売れ行きで、落ち込みました…

読者の皆様のご意見を取り入れながら作成したのに~…(;_;)
と思いましたが、よく考えたら、イヤよく考えなくとも、
読者アンケートを送ってくださるのは
すでに「俳句界」を買ってくださっている方々。

毎月読んでくださっている方に楽しんでいただくのは勿論
これまで「俳句界」を知らなかった方にも手に取っていただきたい!


初見の方にも「読んでみたい」と思っていただける記事とは。

超初心者向けのHowTo企画?
売れ行きが良かったあの特集?いや~似たような企画はつまらないしなぁ…

どうすればよいか、日々考えている編集部です。



2016年12月8日木曜日

明日は何の日?

おはようございます。
加藤です。

明日、12月9日は夏目漱石が亡くなった日。
そして今年2016年は没後100年の記念の年です。



漱石といえば、俳句の世界では
正岡子規の学生時代からの友人として有名。

落語と漢詩という共通の趣味で意気投合した二人。(私も一緒!)
試験を受けずに実家に戻った子規に
「このままでは落第してしまうよ」と心配して手紙を書いてくれた漱石。
二人の書簡から、その仲の良さがうかがえます。

現在「俳句界」にて連載中の「陣中日記」で、
子規が新聞「日本」の従軍記者として中国へ渡ったときのことが
描かれています。
帰国途中で喀血し、神戸の病院で療養した子規はそのあと、
愛媛・松山の中学校で教鞭をとっていた漱石の下宿(愚陀仏庵)へ転がり込んでいます。


 漱石寓居の一間を借りて
桔梗活けてしばらく仮の書斎哉  子規


毎日のように句会を開き、漱石と子規は道後温泉や松山周辺の地を
歩き回ったといいます。

子規がつらかったとき、心から頼れる友人が漱石だったのですね。


漱石は1916年(大正5年)12月9日、
家族や友人、弟子たちに見守られ、49歳で亡くなりました。
五度の胃潰瘍、糖尿病にも苦しめられ、『明暗』の執筆途中でした。

亡くなったのは
東京都新宿区早稲田南町にあった「漱石山房」と言われる自宅。


来年の9月、その跡地に「新宿区立漱石山房記念館」が建つそうで、
「俳句界」編集部のある高田馬場からも近いので、
必ず行こうと思っています。


早稲田の夜急にしぐれぬ漱石忌     松根東洋城

うつしゑのうすきあばたや漱石忌   日野草城


ではまた来週。

2016年12月7日水曜日

12月号の付録紹介♪

こんにちは、松本です。

今日は、12月号についている付録の紹介をさせて下さい。



サイズは文庫(A6)サイズです。男性なら、上着の内ポケットにすっぽりのサイズ。
表面は鮮やかな緑色。お洒落な色にしました。
印刷の緑が付いてしまうのでは? とご心配かもしれませんが、
しっかりニスを引いてあるので、かなり強くこすらない限りは大丈夫かと思います!




中身は両サイドに「俳句界」に掲載された句を掲載!
著名俳人ばかりでなく、投稿コーナーから多く抜粋していますので、
読者の方で「載っている!」と驚かれた方も多いのではないでしょうか。

中身の紙は、真っ白ではなく、クリーム色です。書籍用紙ともいいます。
(ここはこだわりました)
目に優しく、書きやすい用紙です。ぜひ、書き込んでみてください。
(厚みがなかなか出せなかったので、空中では少し書きにくいかも……ですが)



















終わりの方には、冬と春の季語一覧も!
歳時記を忘れてしまったらご参照ください。

好評の場合は、また付録としてお目見えするかと思いますので、
ぜひご感想、ご要望などお聞かせください。


2016年12月5日月曜日

川崎市高津区俳句大会 石寒太、黛まどか「おくのほそ道の魅力」



















編集長の林誠司です。

10月、11月は祝賀会などイベントが目白押しであることを書いた。
12月は急激に少なくなる。
ただ、ないわけではない。

金曜日は神奈川県の川崎市高津区俳句大会へ取材に行った。
川崎市の「溝の口」というところである。
溝の口という地名は何回も聞いたことがあるが、駅に降りたのは初めてである。
ずいぶんにぎやかなのでびっくりした。
東京ほどではないが、駅前はごった返していた。

俳句大会は、「俳句界」で連載している石寒太さんが中心となって行っている大会のようで、石さんから声をかけられて、取材に伺ったのである。
石さんと、黛まどかさんによるトークショーがあったので、それを中心に撮影した。
なんと、私の大好きな、

「おくのほそ道の魅力」

について語り合うものだった。

はばかりながら、私も東海道をすべて踏破し、中仙道も踏破し、今、「おくのほそ道」踏破の最中である。
今は宮城県の白石まで来ている。

しかし、話を聞いて驚いた。
まどかさんは、あの…おくのほそ道の出羽三山を芭蕉が歩いたルートで踏破した、のだという。

「おくのほそ道」での一番の難関は「出羽三山」である。
ここだけは険しい「山登り」である。
しかも、三日ほど歩き続ける。

今では修験者でさえ、ハードすぎる!といって行わない芭蕉ルートを、まどかさんは実際に踏破したそうだ。
山のガイドさんと、神社の方が付き添ってくれたそうだが、それでもすごい。
 
私は、正直、ここばかりは羽黒山までバスが出ているそうなので、それを利用しようか…、と思っていた。
私の場合は、そういう人は付いてくれそうもないので、どうしようかと思っているが、ここでまどかさんより安易なコースを取るのは情けない気もする。
まあ、まだ時間はあるのでじっくり考えよう。

ところで、まだ風邪が治っていない。
トークショーの時も、あまりに咳が出るので、途中、会場を出てしまった。
週末はゆっくりできたので、休養できたが、それでも夜中や朝方に咳が出る。
もう二週間以上続いている。
実にこまったものだ。
(風邪じゃないのかな…?)

2016年12月2日金曜日

文字のないエッセイ

こんばんは、遠藤です。

編集部みんなが書いていますが、12月になりましたね……


毎月、月末~月初にかけて入稿作業に入るので
慌ただしくいつのまにか新しい月を迎えているのですが、
なぜか12月はそれが顕著でした。

未だ今が何月なのか混乱します;



今日は新年号の「文字のないエッセイ」(写真コーナー)の制作をしました。



特集「詩歌の国ニッポン(仮)」をさらに堪能していただけるように
特別編とし、歌枕の地をご紹介します。お楽しみに!
















さて来週は新年号の部決。

より多くの方々に「俳句界」をお届けし、楽しんでいただけるよう頑張ります!

2016年12月1日木曜日

さらば鬼平!

木曜担当の加藤です。
現在、一月号の入稿ラストスパートといった状況です。


さて。
12月2日(金)、3日(土)にフジテレビ系にて
「鬼平犯科帳 THE FINAL 」が放送されます!!

高校3年のとき、中村吉右衛門の鬼平に惚れ、
十代の後半を池波正太郎の「鬼平犯科帳」や「剣客商売」の読破に捧げた私。
新橋演舞場に鬼平犯科帳の舞台を観に行ったこともあります!

歌舞伎役者、八代目松本幸四郎が初代の鬼平を演じ、
そのときに息子の辰蔵を演じた、幸四郎の実際の息子である吉右衛門が
1989年に鬼平を引き継いで27年。

原作の池波正太郎と、「原作にない話は制作しない」と約束して開始したドラマも
ついにネタ切れとなり、最終回を迎えたわけです。

彦十役の江戸家猫八さん、与力の佐嶋役の高橋悦史さん、
小房の粂八役の蟹江敬三さんが亡くなり……
もう鬼平は見られないのか、と思っていたので感無量です。

実は「鬼平」おまさ役の梶芽衣子さん、「剣客商売」おはる役の小林綾子さんは
「佐高信の甘口でコンニチハ!」に過去登場してくださっています。


そして!!

今回のファイナル、
3日放送の「雲竜剣」にとても重要な役で登場する田中泯さん
「俳句界」1月号(12月24日発売)の「甘口でコンニチハ!」に登場します!!

ぜひ、放送と合わせてお楽しみください。


~追記~

大変失礼いたしました!
なんと中村吉右衛門さんは2007年の俳句界1月号の「甘口でコンニチハ!」に
ゲストとして登場されていました。






2016年11月30日水曜日

1月号を作成中

こんにちは、松本です。

とうとう師走になってしまいました。
(すみません、書いているのは1日です)

雑誌で一番忙しいと言っても過言ではない「年末進行」の足音がひたひたと近づいてきました。

長期休みはね、嬉しいんですがその分前倒しになるので、大抵瀕死になってしまいます。
今年はなるべく計画的に行いたいものです。


さて、師走だわ~~と今年一年を振り返ってしみじみしている最中ですが、ただいま取り組んでいるのは1月号。
新春号です。

時間の流れのズレを特に感じますね。


さてさて一月号の特集は「詩歌の国ニッポン(仮)」を進行中です。
古代から近代まで、575の韻律を持つ詩歌をご紹介します。

私がいま取り組んでいるのは「日本詩歌年表」です。

これを眺めれば、歴史が一目瞭然! という表を作っているのですが、久しぶりに資料集を開きました。



















この中には、私が高校時代に使っていた総覧もあります。

あのころはあまり興味がなく、受験勉強のために記憶していただけのものが多かったのですが、今読むととても面白いです。

もっとしっかり勉強しておけばよかった……、と思いますが、あの時、曲がりなりにも基本を叩き込まれたお蔭で今があると思えば、少し浮ばれるような気がします。
(ポジティブ)


お正月休みに読むに足る特集をおとどけできるよう、頑張りますね!!


ではまた来週。

2016年11月29日火曜日

11月も終わりですな。





















編集長の林誠司です。

どういうわけか、風邪がなおらない。
去年も暮れになって、長い風邪を引いた。
毎年恒例のようになっている。
昨日もそれなりに睡眠をとったのだが、朝、起きると咳き込む。

10月、11月は祝賀会などのイベントが目白押しだったが、ようやく落ち着いた。
「俳句界」ではこの時期は、各賞が決まり出している。

北斗賞は西村麒麟君に決まった。
彼とはあまり長くしゃべったことはないが、初対面はよく覚えている。
彼が、石田波郷新人賞を受賞した年か、その翌年、たぶん大山雅由さんの結社の祝賀会だった。
立食でたまたま座った椅子の隣に彼がいて、挨拶を交わした。
それから、時々だが、挨拶した。
彼は石田波郷新人賞と、あと田中裕明賞も取っている。
そして今度は北斗賞。
新人賞、総なめ…という感じがする。

文学の森賞ももうすぐ決まる予定である。
その次は山本健吉賞。

山本健吉評論賞も松苗秀隆「蘭」同人に決まった。
「蘭」創刊者、野澤節子論のことを書いている。
昨年も応募されていたが、選考委員の大輪靖宏先生や坂口昌弘先生の評では、格段に評論がうまくなっている、とおっしゃっていた。

少しづつだが、新しい才能が台頭しつつある。
喜ばしいことだ。

2016年11月25日金曜日

三ヶ日町へ行ってきました



21日(月)に、2017年1月号「お邪魔します 書斎訪問」の取材で
井村経郷「水鳥」主宰を訪ね、静岡県浜松市の三ヶ日町へ行ってきました。





三ヶ日町はご存知「三ヶ日みかん」の名産地です。









































この時期、蜜柑はちょうど収穫の時期。
蜜柑畑を案内してくださいました。










































↑井村先生と編集長






見渡すかぎり、枝いっぱいに実った蜜柑の木!!!
遠~~くに写っているのは浜名湖です。











そして浜名湖と言えば、うなぎ!
井村先生オススメの名店で、鰻重をいただきました。







\じゃじゃーん/




















わたくし遠藤、生まれて初めてうなぎを食しました。
(人生経験が乏しい…)
ふつうの焼魚の食感を想像していたので(笑)ふわふわの鰻にとても驚きました。
タレもお吸い物も絶妙な味わい……美味しかった~~






湖周辺をドライブして美しい景色を見せていただいた後、
ご自宅で取材をしました。



百合山羽公、相生垣瓜人との思い出や
今年刊行した『三ヶ日町水鳥の会俳句歳時記』に関するお話などなど、
たくさん語っていただきました。

1月号「お邪魔します 書斎訪問」に掲載するほか、
詳しいインタビューの様子は、後日 俳句界News にて
ご覧いただけますのでご期待ください。


持ちきれないほどの蜜柑をお土産にいただいて
とっても楽しい旅…いや取材でした(^^)










2016年11月24日木曜日

柴又帝釈天

木曜担当の加藤です。
今日の東京は、朝から雪でした!
11月とは思えない寒さに震えております。

先週は、1月号セレクション結社の取材で柴又へ。
「獺祭」の本田攝子先生のグラビア撮影でした。

柴又といえば帝釈天。
帝釈天といえば寅さん。

渥美清が「風天」の俳号で俳句を詠んだことは有名ですね。


村の子がくれた林檎ひとつ旅いそぐ  風天

鍋もっておでん屋までの月明り  風天


子供の頃、年末やお正月のテレビで「男はつらいよ」を家族全員で見るのが楽しみでした。


高木屋の団子の柔らかさは衝撃!

撮影では、本田先生お薦めの場所、帝釈天のお庭へ。
何度も帝釈天には来たことがあるのに、お庭があることを
しらなかった私。



赤と黄色に色づいた日本庭園は、本当に綺麗。
色のグラデーションが楽しめるのは、この時期だけですね。


明るくて素敵な本田先生との撮影は、
いろいろなお話が聞けて楽しく、あっという間でした。

「俳句界」1月号は12月24日(土)発売です。

ぜひお楽しみに。

ではまた来週!

2016年11月22日火曜日

風邪がなおりません…。



















編集長の林誠司です。
昨日は井村経郷「水鳥」主宰の取材で静岡県三ヶ日町へ行ってきました。

詳しいことは同行したスタッフの遠藤が報告する(…と思います)。
金曜の夜から体調が悪い。
金土と熱が出て、月曜も、熱はおさまったが、咳とくしゃみが止まらない。
明日の祝日は「好日」祝賀会なので、15時に会社を上がらせてもらった。
早く治るといいが…。

2016年11月18日金曜日

宝塚観劇

こんばんは、遠藤です。


先日、東京宝塚劇場にて星組公演「桜華に舞え/ロマンス!!」を観てきました。
人生2回目の宝塚観劇です。


かねてより興味があった宝塚ですが、
歴史あるものなので厳しいマナーやルールなどがあるのでは、、、と踏み込めずにいました。

(きっちりと整列し出待ちをするファンクラブの皆様の姿は圧巻です。)



昨年、ファン歴の長い知人が案内してくれる機会があり月組公演を観劇し感動。

しかし、そう何度も気軽に観られるものではないので、
いつかまた劇場へ行きたいなぁ……と思っていた矢先
縁あって最近親しくなった方が誘ってくださいました。


か、かなり良い席……!




「桜華に舞え」は幕末に活躍した薩摩藩士の物語。
私のふるさと会津城の開城シーンや薙刀を手に戦う会津娘が出てきて、
主役でないのに大いに感情移入してしまいました。
薩摩藩役の方々もイケメン揃いで、会津vs薩摩なんて置いといて楽しみました。

「ロマンス!!」はとっても素敵なレビュー。
指をさしてのウインクを2回も受け、あまりの格好良さに失神しました。
(わたしに向けてのものだと信じています。)


華麗な殺陣を披露したり、燕尾服でビシっと決め、格好良く舞っていても
「女性である」というところに、なんだかグッときてしまいます。
うーむ。この興奮をなんと表現したらよいのでしょう……
(男性ばかりで演じる歌舞伎にもグッときます。いつか観てみたい。)



さて近日発売の「俳句界」12月号では、女性俳句を特集しています。
特集 女性俳句ぬきに現代俳句は語れない!

池田澄子先生・大木あまり先生の対談をはじめ
錚々たる女流作家の「影響を受けた女性俳人」「注目している女性俳人」を掲載。

ちょうど1週間後の11月25日(金)に発売です。ぜひお手にとってみてください。




2016年11月15日火曜日

十一面観音のことや近江のことなど



















編集長の林誠司です。
先週はブログ更新をさぼってしまった。
10月はとにかく祝賀会が多く、ほとんど休みが取れなかった。
11月は少ないのだが、仕事で大阪、プライベートで兵庫県姫路や滋賀県琵琶湖を旅した。

とりわけ琵琶湖がよかった。
私の永遠の憧れ…渡岸寺の「十一面観世音菩薩」にもひさびさ会えた。
仏像を変な目(?)で見てはいけないのだが、この十一面観音と、奈良県奈良市・秋篠寺の伎芸天は美しい女性を見るような感じで、ホレボレと眺めてしまう。
この二つ(おふたり)は特別である。

ちょうど今は秋と冬の境目のような感じだ。
琵琶湖は四季すべていい。

春なら、

行く春を近江の人と惜しみける     松尾芭蕉

を思い、
夏なら、

まぼろしの鷹を描くや青伊吹      森 澄雄

秋は同じく、

秋の淡海かすみ誰にも便りせず    森 澄雄

を思う。
今の時期は、

しぐるるやしやぶしやぶ肉は近江牛   吉田鴻司

を思う。
この句はうまく解説できないが、近江(滋賀県)の風土の魅力がぎっしり詰まっている。
一代の名吟だろう。

そして私も奮発して「近江牛」をいただいて帰ってきた。
やっぱりうまかった。



2016年11月11日金曜日

企画会議

こんばんは、遠藤です。


今日は企画会議をしました。





1月号、2月号の詳細を確認して、3月号の案出し……と、
午前中いっぱい話し合いました。

(終盤、お腹がぐーぐー鳴ってしまいすみません(- -;))




面白い企画を立てて、読者のみなさまに楽しんでいただくのが一番の目的。

しかし、学生のときに使っていた資料集を改めて開いたり
編集長の作句の悩みを聞いたり
松本副編集長、加藤さんの提案を聞いたりするだけで、
新しい知識がどんどん入ってきて楽しくなります。


毎度のことですが、いくつもの俳句や和歌を
すらすらすら~っと諳んじる編集長にはただただ驚きました。


わたしも、空腹を主張するだけでなく
皆様に興味を持っていただけるような企画案を出せるようにならねば……
精進します。

2016年11月10日木曜日

北斗賞受賞作『真青』が発売となりました!

木曜担当の加藤です。


「北斗賞」は若手俳人発掘のため、40歳以下を対象とした新人賞です。
昨年、第6回北斗賞を受賞した作品が、ついに発売となりました。



『真青』  抜井諒一さん


抜井諒一さんは、1982年、群馬県生まれ。
山本素竹先生に師事。「群青」同人。
これまでに、第三回石田波郷新人賞奨励賞、第二十三回日本伝統俳句協会新人賞、
第一回星野立子新人賞を受賞されています。

影に入る落花の白くなりにけり
真青なる闇に触れたる蛍の火
寒月の光しづけさへと変はる



これで、北斗賞受賞作は六作となりました。





第1回 『雲の峰』 川越歌澄先生

第2回 『熊野曼荼羅』 堀本裕樹先生

第3回 『昨日触れたる』 髙勢祥子先生

第4回 『一番線』 涼野海音先生

第5回 『封緘』 藤井あかり先生

これまでの受賞作も絶賛発売中です!



そして…
11月25日発売の「俳句界」12月号にて、第7回北斗賞受賞作の発表があります。

ぜひご覧ください!


それではまた来週。

2016年11月9日水曜日

『箏漏亭日常』発売中です。


こんにちは、松本です。

今回は、現在好評発売中の『箏漏亭日常』のご紹介です。

「俳句界」の長年の読者様にはご存じ、矢島さんのエッセイが一冊になりました。



じゃーん!!

「俳句界」での連載期間は約八年。そのうちの六年間ほどを担当させていただいておりましたので、感慨深いです。
(書籍の編集担当者さまありがとうございました)


担当さんによりますと、見どころはこのカバーのイラストとのこと。





広げると一枚の絵に。ぶらぶらと気ままに、思ったことを綴っているエッセイですので、その雰囲気にバッチリ!
ご本人にもそっくりです。

この『箏漏亭日常』というタイトルは、永井荷風の『断腸亭日乗』から。
矢島さんは箏をされていたので、「箏の音が漏れるあずまや」として命名したとか(「あとがき」より)。


















目次は年代順に纏められていますので、この年は「〇〇が流行ったなあ」と時事的な物事もからめて思い出せます。


ぜひ、手に取ってみてください。
ご注文は直接文學の森へ、もしくは最寄りの書店にて!



2016年11月4日金曜日

御朱印~赤城神社

こんばんは、遠藤です。


今日は毎月恒例、取次で12月号の部決をしてきました。

わたしが取次に行くときはいつも猛暑か雨なのですが
今日は珍しく暖かな一日でした!




お昼休憩の時間に、トーハンさんの近くにある
赤城神社(新宿区赤城元町)に立ち寄ってみました。

ここは磐筒雄命(いわつつおのみこと)と赤城姫命(あかぎひめのみこと)を祀っています。
磐筒雄命は殖産興業、厄難消除、学問芸術の神、また火防の神だそうです。



境内には、仕事運向上にご利益がある「おいなりさん」もありましたが、
「俳句界」売上率向上!などお願いしたいことが渦巻いていても
いざ二礼二拍手をすると「現在健康であることの報告と今後の健康祈願」しか
浮かんでこないのが不思議です……(わたしはどこの神社でもそう)。



鳥居をくぐった先に新しいマンションやきれいなカフェがある、
なんとも新鮮な神社でした。



















あかぎカフェ(お昼時、女性客でいっぱいでした)






江戸中期の俳人・加藤巻阿の碑もありました。

そして社務所では、オリジナル御朱印帳がいただけます。
青地にうさぎ柄のオリジナル御朱印帳は数量限定だとか。


(パシャパシャ撮影するのが憚られたので写真はありません。ごめんなさい!
お近くの方は実際に足を運んでみてくださいね。
写真共有SNS:Instagramのアカウントも開設されているようです!)



もちろん御朱印帳を持参しましたので、御朱印をいただいてきました。



















以前「俳句界」で特集を組んだ
御朱印を求めて~夏の寺社めぐりは、
2016年6月号に掲載しています。

在庫もまだ少しありますので、気になった方はチェックしてくださいね!



2016年11月2日水曜日

グラビア撮影、「対岸」祝賀会

こんにちは、松本です。

土曜日は、1月号に掲載するグラビア撮影に行き、夜は「対岸」の祝賀会(こちらも1月号掲載!)に参加させていただきました。

グラビア撮影は公園で行ったのですが、まだまだご存命な蚊がたくさんおりまして……。
私はまたしても、両足を16ヶ所刺されてしまいました(懲りない)。

祝賀会に出席のため、ストッキングを着用しておりまして、夕方までに赤味がひくかな……と少しどきどきしておりました。
来年は鞄に必ず虫よけスプレーを常備しなければ。


-----


夕方からは「対岸」の創刊30周年祝賀会に出席させていただきました。
来賓の先生方が150名ほど、会員の皆様も合わせて300名くらいの大規模な会でした。
今瀬剛一先生のお人柄ですね。












お孫さんから花束の贈呈。今瀬先生は終始にこにこ顔でした。




「対岸」は創刊30周年。記念特集号には、なんと創刊号がまるまる入っているという豪華本になっています。とてもかっこいい。

その創刊号には、師である能村登四郎、林翔の祝いの言葉が掲載されています。

今瀬先生は挨拶で「30周年を報告したい、お世話になった先生方は皆あちらへ旅立ってしまった」と述べられました。


「対岸」の俳誌名の由来は、「むこう岸」のことだそうです。

創刊の言葉には、「現実にはなかなか到達しがたい向う岸、それだけに対岸への思いはつのる」と書かれております。

向う岸、と言うと不穏な感じに思えましたが、先生はこう続けます。

「いわば、未来、憧れ、郷愁、そうしたものと思っていただければよいであろうか」

「対岸」とは、懐かしい人々がいる場所であり、自分が目指すもの、目標、未来……いろいろなものが詰まっている名前なのでした。

素敵な名前ですね。



あっ、長くなってしまったので、今日はこの辺で。
来週は、矢島康吉さんの『箏漏亭日常』についてご紹介します。

「俳句界」にて8年連載していた「箏漏亭」が、とうとう一冊の本になりました。
お楽しみに!


2016年11月1日火曜日

祝賀会~俳句人連盟、鈴木明「野の会」、「麦」、「春耕」、「鴻」、「朴の花」、「街」、「鳰の子」、俳人協会歴代会長展

実は10月9日(日)から土日はすべて祝賀会だった。

9日(日)は俳句人連盟70周年
15日(土)は鈴木明「野の会」主宰最新句集出版祝賀会
16日(日)は「麦」70周年
22日(土)は「春耕」50周年
23日(日)は「鴻」10周年

である。
そして、今週末、29日(土)は「朴の花」20周年。
















実はこの日は今瀬剛一先生の「対岸」祝賀会もあった。
私は以前から「朴の花」主宰の長嶋先生に声をかけていただいたので、「対岸」には松本副編が出た。
30日(日)は今井聖さんの「街」祝賀会

だいたい祝賀会というのは、ホテルでおいしい食事をいただいてやるのだが、さすがに今井さんらしく、そういうことは一切やらず「俳句相撲」なるものが行われ、私もなぜか強制的に参加させられた。
「俳句相撲」を説明すると長くなるのでやらない。
それが終わって、居酒屋で懇親会が行われたが、私は新幹線に乗って京都へ行った。
(正確には滋賀県大津)
 
31日(月)は「鳰の子」5周年祝賀会に出た。
 
実にアットホームな会だった。
茨木和生先生、朝妻力先生の酒の誘いを断り(ごめんなさい…)新幹線で帰宅。
 
今日は東京大久保の俳句文学館で行われた。
俳人協会歴代会長展を取材した。
 

 
というわけで超ハードだった。
 
代休とるぞ~~~!!!
 
最後は貴重な(?)角川春樹先生鷹羽狩行先生とのツーショットを。
 
 

2016年10月28日金曜日

「句帳」制作中です!

こんばんは、遠藤です。

皆様、「俳句界」11月号はお楽しみいただけましたか。


12月号には、別冊付録句帳がつきます!

読者の皆様から、「復活して欲しい」という声を多数いただいていた句帳。
従来の「俳句ダイアリー」を改良し、使いやすい句帳をめざして制作中です。




今日は句帳の表紙が印刷所から届きました。
おぉ、とてもきれいな色!(上の写真はモノクロです)
(わたしははじめ、暗い緑色を提案したのですが
先輩方にアドバイスをもらい明るい色に変更しました。変更してよかった。)



本文中には句を掲載しており、パラパラ眺めるだけでも楽しめます。
(「俳句界」から編集部抄出)

「別冊投稿俳句界」からも選出しましたので、
あなたの句が掲載されているかも!?


「俳句界」12月号、句帳がついてもお値段変わらず。お得です。
11月25日(金)発売ですので、よろしくお願いしまーす!



2016年10月27日木曜日

秋の味覚

木曜担当の加藤です。
昨日の松本副編集長と少しネタが被るのですがご勘弁を。

先日、文學の森で句集を出版されたお客様から梨が届きました。

その衝撃的な大きさをお伝えするために、
隣に俳句界11月号を置いてみました。




(分かりやすいような、そうでもないような写真ですみません)

一個の梨で、8人の編集部全員が食べられたという驚きの大きさ。
みずみずしくて甘く、とても美味しい梨でした。
ありがとうございました。


ということで、今回は「秋の味覚」を。



秋刀魚焼く匂の底へ日は落ちぬ   加藤楸邨




取敢へず松茸飯を焚くとせん   高濱虚子




わが聞いてわが嚙む音の梨の秋   皆吉爽雨




新蕎麦を待ちて湯滝にうたれをり   水原秋櫻子



……お腹がすいて来たので、また来週!