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2016年2月26日金曜日

青と桃と黄

こんばんは、遠藤です。


昨日発売の「俳句界」3月号 お手にとっていただけたでしょうか?





堀越千秋氏による凛とした表紙絵にあわせた、さわやかな今月号。
中身はもちろん、見た目も大事。
私は寒色が好きなので、今月号 とても気に入っています。

まだご覧になっていない方は、書店や図書館で
青の今月号、お手にとってみてくださいね。




話はかわり、まだ肌寒い今朝。
テレビから 河津桜が見頃を迎えています というニュースが聞こえてきました。


早春の桜、なんとなく聞いたことはあるけれども
ゴールデンウィークの頃に咲く桜しか見たことがない東北人、
にわかには信じられません。


検索してみると…


伊豆 河津桜まつり情報局HPより 




! 真っピンク…すごい……
しかも河津桜まつりは2月の10日から始まっている様子。


「菜の花ロード」に咲く河津桜の様子を写真で見ましたが、
真っピンクな天に真っ黄色の地。鮮やかで驚きました。



伊豆下田100景HPより

(↑ほかにもいろいろな写真、観光情報が満載だったので
 ひと目見て いつか伊豆へ旅行に行こう!と心に決めました)




「俳句界」の編集に携わるようになってから、
節句や年間行事など、季節のことに
より関心がもてるようになった気がします。
今まで聞き流していたニュースのお花見情報がふと耳に入ってくるような。

今の時期しか見られないものを、ネットや写真ではなく
自分の目で見たい、という気持ちもつよくなりました。




そして、取材でカメラマンさんの撮影を間近で見たり
「趣味は写真」という友人が増えたりしたことで

せっかくいろいろな景色を見るからには
写真に残したい、とカメラに興味が湧いてきました。…が、
お財布と相談して、……いつか持てたらいいなぁ。


今日は「いつか」の希望が2つも見つかりました。
私は先の事を考えたり、計画したりするのが好きなので
これを書いている今とても楽しい気持ちになっているのですが、
先々に気を取られ、目の前のことを疎かにしがちです…(反省)。

まずは間近に迫った入稿日を、慌てず迎えられますように……
それではまた来週。




2016年2月25日木曜日

春の気配

木曜担当の加藤です。

一雨ごとに春めく時期。
今週はまだまだ気温が低いのですが、それでも寒さの「質」が
変わってきているように思います。

雨したたか降りたる夜より春めきぬ 能村登四郎


雨が降った翌日の朝。
家の近くにある桜の枝先が少しずつ膨らんでいました。

春のひんやり湿る空気の中、さあ咲くぞと力をためているようにも見えて
ワクワクします。

現在進行中4月号(3月25日発売)の特集は
「桜に魅せられた俳人、歌人」

桜の句にエッセイ、写真とさまざまな『春』を楽しんでいただけるはず!
どうぞお楽しみに。


今日のブログはもう一つ。
先日、読者の方からこんな質問が編集部に寄せられました。

「学生の頃、高田馬場の近くに住んでいたのですが
駅のホームから見えたマリリンモンローと貴ノ花の像はまだありますか?」

マリリンモンローと貴ノ花……。

編集部のある高田馬場駅のホームは毎日利用しているのですが、
まったく見た記憶がありません。

調べてみたところ、確かに駅の近くにある「スズヤ」という質屋さんに
マリリンモンローと初代貴ノ花が向かいあっている立体看板があって、
とても有名だったそうです。

今もあるのか、探しにいってみました。

現在は……




こんなふうに立派なビルに建て替わっていましたが、
ビルから滝が流れています(笑)
立体看板はありませんでしたが、十分目立っていました。

学生時代の思い出の場所ってなんだかいいですね。
久し振りに自分も行ってみたくなりました。

それではまた来週。








2016年2月24日水曜日

佐高信対談取材~松本侑子さん

こんばんは、松本です。

月曜日に「佐高信の甘口でコンニチハ!」の取材に行ってまいりました。
今回のゲストは、作家で翻訳家の松本侑子さんです。

対談では、「ニュースステーション」の初期に天気予報・リポーターとして関わっていたお話や、24歳で作家デビューをしてからの自身の著作への試み。
これまでどんなお話を描いてこられたのか……など、秘話をたくさんお話いただきました。





















著作の数々をお持ちいただいていたので、ぱちりと撮影。

左上から、
巨食症の明けない夜明け』(デビュー作。ニュースステーションのリポーター時代に関わった問題を描いた)
赤毛のアン』(言わずと知れた、名作の完全翻訳)
恋の蛍 山崎富栄と太宰治』(知られていない職業婦人としての富栄も描く)
神と語って夢ならず』(パリ・コミューンより三年も前に、世界初の自治政府が日本に存在した!)

作品を描くうえでの、松本侑子さんの核となる部分、大事にしている部分が伝わって、とても有意義な時間でした。
それらは、ぜひ本誌でご確認ください。(5月号掲載です)


『赤毛のアン』の完全訳は私がいただいてしまいました。ありがとうございます!
『赤毛のアン』は、日本では村岡花子さんが訳されて、児童書として知られていますが、本国カナダでは、大人の文学として読まれているそうです。
アンの言葉には、シェークスピアや英米詩がちりばめられ、当時のカナダの世相も反映され、ひとりの女性の生涯の物語なのだとか。
原版を読んで、松本さんはそれに気づかれ、翻訳を引き受けられたそうです。

私も完全に児童書として読んでいたので、全訳を読むのがとても楽しみです。

また、今は、早逝の詩人・金子みすゞのお話をご執筆中とのこと。
「みすゞ忌」として、俳人にも親しまれている詩人ですね。こちらも楽しみです。

(また気合いを入れてまとめなければ!)






















最後に、ツーショットをぱちり。

対談ありがとうございました!

2016年2月23日火曜日

風邪&原稿依頼のこと

むづかしき原稿が待つ田螺和        大牧 広


編集長の林です。
なんと風邪をひいてしまった。
インフルエンザが心配なので、会社を休んで、病院に行く。

掲句。
「ひょっとしてうちの原稿じゃないよな…」とドキッとしてしまった。
原稿依頼状を作成するのはわたしの仕事である。
ときどき、依頼をした先生から、

どういうこと書けばいいか、よくわからん。

と言われ、そのたびに赤面する。

毎号、特集を組むわけだが、こちらの意図がよく伝わらないことがあるのだ。
それはまったく、私自身の文章力不足、説明力不足なのだが、それ以前に、その特集がよく熟考されていない、ということもあるわけだ。

最近は企画会議で、どういうレイアウトにするかまで決めるようにしている。
そうすると、細部まで想像できるようになる。
依頼状も、なぜ、こういう特集をするのか、という企画意図を明記するようにした。
途端にそういう声が減ってきた。

2016年2月19日金曜日

「馬酔木」德田千鶴子主宰~秋櫻子の思い出



芽キャベツに芥子たつぷり祖父ゆづり   千鶴子




こんばんは、遠藤です。


今日は晴天の上野で、德田千鶴子先生を撮影。
ご多忙の中、お時間をつくってくださいました。


「私の一冊」という、思い出深いご本を
ご紹介いただくコーナーの取材です。

千鶴子先生は、祖父・水原秋櫻子著の
重厚なご本を見せてくださいました。

((これ以上のお話は、「俳句界」4月号をお楽しみに!))




千鶴子先生は秋櫻子から
絵画のことはたくさん教わったそうですが、
俳句は習ったことも勧められたこともなかったようです。
これには少し驚きました。

秋櫻子はいつも周囲から敬われていたようだけど、
私だけは、気兼ねなくおしゃべりをしたり
「おじいちゃんの絵、ちょっとここが変よ」なんて
言ったりしていたの!と千鶴子先生。






上野公園内を散策し、いろいろな場所でポーズをとっていただきました。
撮影時の様子を少しだけご紹介します。




今回すてきな写真を撮ってくださったのは、
カメラマンのスズキリョーさん。


もうすぐ発売の「俳句界」3月号でも
「かびれ」の大竹主宰を、ユニークな構図で撮影してくださいました。必見です。






実は私の出身小学校の校歌、水原秋櫻子が作詞したのです。

当時、体育館のステージ横に掛けられた歌詞と秋櫻子の名前を見て
「あきさくらこ、なんて変わった名前の人だな~」と思ったことが
強く印象に残っていたので、
千鶴子先生の取材ができ、とても嬉しいです。


秋櫻子は私の出身校のほかにも多くの学校の
校歌や記念歌を作詞しているようで…
絵画に精通し野球部でも活躍、作詞も手掛ける医師……
ほんとうに多彩なのですね。


千鶴子先生、ありがとうございました。



2016年2月18日木曜日

懐かしい賑わい

こんにちは、木曜担当の加藤です。

3月号も無事入稿が完了し、今は4月号の準備を始めています。
仕事も一段落し、気温も春のように暖かくなった日曜、
巣鴨の地蔵通り商店街へ行ってきました。



ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、
毎月4のつく日(4日、14日、24日)は「四の市」といって、商店街に縁日がたくさん出て
さらに賑やかになります。

江戸時代、巣鴨庚申塚は中山道の立場(宿場と宿場の間の休憩所)として栄え、
旅人にお団子を売る茶店などもあって、人出も多く、とても賑やかだったそうです。

14日の日曜日は、シャツ一枚でもいいぐらいの暖かさで、
とげぬき地蔵で有名な高岩寺をはじめ、商店街の通り全体が
老若男女、たくさんの人で賑わっていました。
(もちろん人生の先輩方のほうが断然多かったのですが……)

何を隠そう、実家が商店街のど真ん中にあった私。
商店街の人たちに育てられたといっても過言ではありません。
団子屋に水飴屋、つくだ煮屋にしじみ売り、おでん屋、絨緞屋や靴の出店……、
色とりどりの出店と威勢のいい掛け声、お客さんとのやり取り。
私はこの「商店街」の空気が大好きなのです。

棒に挿した揚げ物を頰張りながら、ぶらぶらと散歩をし、
紅白の梅の花も堪能。とてものんびりした休日でした。

ちなみに当時、巣鴨の茶屋の一つに美しい藤棚があり、
そこで小林一茶がこんな句を詠んだそうです。

ふじだなに 寝て見てもまた お江戸かな

ぜひお近くの方は、4のつく日に行ってみてください。
一句浮かんでくるかもしれません。








2016年2月17日水曜日

箏漏亭日常が書籍化します!!

こんにちは、水曜担当の松本です。
(金曜日に書いているのはご容赦ください…)

今週は、雑誌の校了後に、「箏漏亭日常」を読んでいました。
「俳句界」にて好評連載中で、3月号でなんと第92回になりました。

このたび、「箏漏亭日常」を一冊にまとめて書籍化することになり、
どの内容を掲載するか、取捨選択のお手伝いをしております。

何しろ、矢島康吉先生の連載は、私が入社する前……2008年から開始しています。
(ある意味大先輩です)

















↑これまでの原稿をコピーしたもの。なんと、厚さ25mm!!!!!


そのまま書籍化しては500ページを越えてしまうので、重複部分や、連載ですので、
ちょっと無理やり入れた時事ネタなど……一つ一つ矢島さんと確認させていただきました。

















↑作品タイトルと、取捨選択の赤。


こんな風に、ひとつひとつ、確認させていただきました。

箏漏亭日常は「俳句エッセイ」なので、矢島さんの日々の日記でもあります。
思い入れや、現地に行って調べたこと、懐かしい思い出でいっぱいなので、なかなか削れませんでしたが、こちらは編集目線で「これはいいんじゃないですか?」とばしばし指摘も入れさせていただきました。
もちろん、その後、どうされるかは矢島さんの意思になります。

不要では? という問いへの答えで、こちらも「じゃあ残しましょう!」「その代り、こうしましょう!」とご提案もできました。

なかなかの量でしたが、楽しかったです。
何しろ、途中からはずっと担当していたので、私も内心で「この頃はキツかった時期だ~」なんて思い出したりしていました。


選別後は、私の手を離れて、書籍の担当編集者にお渡しします。
(再度、校正をびっしりやっていただきます~)


本になるのは、今年の秋。
「箏漏亭」ファンの方は、ぜひ楽しみになさっていてくださいね!

2016年2月16日火曜日

今日も出かけます。


















編集長の林です。
どうやら風邪をひいてしまったようだ。
昨日から鼻がぐずぐずして、くしゃみが出る。

昨晩は俳句の先生と渋谷で食事をした。
先生に風邪をうつしてはまずいと思い、パブロンを飲んだが、なかなかおさまらない。
「もう一袋のんじゃえ!」
ともう一袋飲んだら、少しよくなった。

おかげで食事中はくしゃみもせず済んだ。
ところが家に帰るとまたひどくなった。
今もちょっとぼ~っとしている。

今晩も出かける。
昔からの知人が今度、うちで句集を出してくれたので、そのお祝いを兼ねて食事をする。
プレゼントのお花も買った。(小さいが…)
ちなみに明日も午後、俳句の先生とお会いし、そのあとも俳人と飲む。

雑誌制作のピークは月末から月初めで、月の半ばはわりと時間ができる。
ただ、その時期に先生との食事や、句会やグラビアの取材を入れることが多いので、この時期はしょっちゅう外出している。
早めに治しておかないと、こじらせるかもしれないので、終わったらすぐに寝よう。

2016年2月12日金曜日

初場所の興奮いまだ冷めやらぬ…


こんばんは、遠藤です。



別冊・投稿俳句界、毎月たくさんのご投句ありがとうございます!

今週は、読者のみなさまからの投句ハガキを
選者の先生へお届けするための準備をしました。



今回(1月号別冊についているハガキ)の兼題は「座」でした。

1月といえば初場所、初場所といえば琴奨菊!
相撲好きなわたしは、
〈座布団が舞う初場所〉を詠んだ句を発見し
やはりみなさん注目しているんだな~と嬉しくなりました。



わたしの祖父は相撲好きで、夕方はよく相撲中継を見ていました。

祖父と一緒に過ごしている頃は
さほど相撲に興味はなかったわたしですが
祖父が亡くなった次の場所から、
なぜか突然 相撲の面白さに目覚めました。

祖父と、国技館で一緒に観戦できたら一番良かったのですが…
祖父が取り憑いているのかなぁ、なんて思いながら
チケットが取れる時は国技館へ足を運んでいます。



(国技館で撮影した写真を貼ろう!と思ったら、
こんな↓食べ物の写真ばかり……スミマセン)




(…土俵入りや取組中、撮影している暇はないのです!!!)






初場所 3横綱を制し、全勝優勝を思わせた琴奨菊に
土をつけたのは豊ノ島関。

同い年の二人は、全日本小学生大会の頃からの
よきライバルであり、親友でもあります。
高知県の明徳義塾中学・高校でともに稽古し、……
…長くなるのでやめておきます。


千秋楽はテレビでの観戦でしたが
琴奨菊の優勝が決まった瞬間、
亡きお祖父様の遺影をもつ琴奨菊関のご両親や
花道の奥で親友を待つ豊ノ島関をみて
号泣した遠藤でした…


さて今夜は、4歳からの幼なじみと
久しぶりの再会ですので この辺で失礼します。


2016年2月11日木曜日

別冊表紙のお話。

こんにちは。
木曜日担当の加藤です。
(木曜が祭日のときは金曜更新となります。)

本日は別冊の表紙のお話を。

今年の1月号から別冊の表紙が変わったことを
おそらく投稿されている方なら気付かれたのではないかと思います。
篆刻からイラストへ。
今回はそのお話をさせてください。



昨年、本誌から独立して小冊子となった【別冊投稿俳句界】。
その平成15年1月号~12月号まで表紙を担当してくださったのは、
駒形蒼岳先生です。

駒形先生に関しては、昨年の1月号にプロフィールが掲載されていますので
引用します。

駒形蒼岳(こまがた・そうがく)

1932年東京都生まれ。本名・松夫。
幼少期を神奈川県川崎市大師で過ごす。戦後、静岡県磐田市に移り住む。
48年印章店文源店に弟子入り。58年文源堂三代目となる。
67年所洞谷、梅舒適に師事、篆刻を学ぶ。
2007年「木の中」入会、12年同人。
日本篆刻家協会名誉理事。

駒形先生は、表紙の篆刻とともに
一顆ずつに文字の字源や字体の解説を書いてくださいました。
表紙裏にあった文章は駒形先生によるものです。

「おおよそ十五日を一区切りとする二十四節気。
そのひとつひとつを刻してゆくことで、古くから続く、
この国の自然を慈しむ細やかな心持ちを思い知った。
その思いをわずかなりともお伝えすることができたら、幸いこれに勝るものはない。」

毎号、篆刻とその文章から
これから巡ってくる新しい季節に心躍らせました。

駒形先生は14年の6月にご逝去されたため、できあがった15年1月号を
ご覧いただくことはできませんでしたが、
ご家族から、とても楽しみにされていたことをうかがっていました。
一人でも多くの方に、「篆刻」の素晴しさを知っていただけたらと思います。
昨年の別冊をお持ちの方、ぜひあらためて駒形先生の文章とともに篆刻をご覧ください。

そして平成16年の今年。
表紙はイラストに変わりました。
投稿俳句界らしく、赤いポストは定位置に。
背景がその時期にぴったりの「何か」に変わります。

1月号は「鏡餅」、2月号は「梅の花」。
さて3月号は……?
ぜひそんなところも楽しみにしていただけたらと思います!

それではまた来週。












2016年2月10日水曜日

京都へ行ってきました

こんばんは、松本です。
京都へ行ってきました。旅行ではなく、撮影です。
今回は、4月号の「NOW」にご登場いただく鈴鹿呂仁(ろじん)先生をおたずねしました。

「京鹿子」の事務所にお邪魔したのですが、とても綺麗で立派な門構えで、「さすが京都……」とカメラマンの山根さんと感嘆しておりました。

「京鹿子」は呂仁先生の祖父である野風呂が日野草城と共に、1920年に創刊(ということは、東京オリンピックの年に、100年目となりますね)。
32年より、野風呂が主宰となりました。以後、雑誌統合などがありましたが、48年に復刊。
呂仁先生は四代目主宰となります。

今回の撮影スポットは呂仁先生のお宅近くの「吉田神社」にて行いました。
このあたりは、昔「鈴鹿村」と言われ、鈴鹿一族が守ってきた土地だそうです。
吉田神社もそうです。

境内を右手に、坂を上ると、野風呂の句碑がありました。

















写真では伝わりませんが、どっしりと立派な石です。

 神丘に啼く鶯の﨟たけて  野風呂

「﨟たける」というのは「優美である」という意味。

句碑は、斎場所大元宮(重要文化財)へと続く坂の途中にあります。
この斎場所大元宮の前で、幼いころの呂仁少年は野球をしていたそうです。
特に怒られることはなかったそうなので、地元の方々親しまれている神社だということが伝わります。
参道の右手には幼稚園もあり、笑い声であふれていました。


撮影後は、呂仁先生が、近くの駅まで送ってくださいました。
お忙しい中、ありがとうございました!


今回のお写真は、4月号に、呂仁先生の作品とエッセイとともに掲載いたします。
お楽しみに!

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せっかく京都に来たので……ということで、撮影前に「平安神宮」付近をぶらぶらと散策していたのですが、こんなのを見つけました。























坂本龍馬 お龍 「結婚式場」跡

「式場跡」があるとは思っていなかったので、思わず写真をぱちり。

龍馬は、日本人で初めて「結婚式」を挙げた人物でもあるそうで。
ということは、ここは「結婚式場」としても初めての地なんですね。

こういうのが不意に出てくるので、京都はすごいです。
膨大な歴史の凝縮された街だと実感します。


2016年2月9日火曜日

時代は変わる…、女性編集長の時代。




編集長の林です。
今日は「遅刻」してしまった。
(すいません…。)

明け方から顔左半分がズキズキして一睡もできず…。
一時間遅れて出社しました。
こう書くとなにやら大変なようですが、ストレスや疲れでときどきそういうことが起こるんです。
僕ももう若くないし…、体調第一にしなきゃいけませんな~。

ところで、時代というのはすごいもので、いまや総合誌編集長は「女性の時代」に。
「俳句」編集長、「俳壇」編集長、「俳句四季」編集長はすべて女性。
男性編集長はついに私だけ…、という事態になっています。

ほんの前まで、総合誌の編集長はほとんど男性だった。
昔は上記3誌に「俳句研究」「俳句朝日」もあって、これも男性編集長。
変われば変わるもんです。

祝賀会などで、マスコミ関係者は一つのテーブルにまとめられるんですが、昔はいやだったな。
みんな無愛想で、全然しゃべらなくて、なんとなく威張ってて、(はっきり言って…)みんな仲が悪かった。
僕なんか30代後半くらいからそういう席に出ていて、

なんだ、この若造は…。

みたいな感じで、挨拶もしない人がいた。

会うたびに、いろいろ話しかけたりして、そのうち親しみをもってくださる方もいたけど、基本的にはいつもむすっとしてる人ばかりでしたね。

でも、昔はマスコミを代表して挨拶というと、「俳句」「俳句研究」か「俳句朝日」ばっかりで、僕らなんか出る幕はまかったけれど、最近は、僕も「古参」の部類に入ってきたのか、挨拶をさせていただく機会が増えました。

なんとなく、自分たちも認められるようになってきたな、今まで頑張ってきてよかったな~、という気分になります。
(別にあいさつしたい、というわけではありませんよ…)

僕も、というか「俳句界」も時代に合わせて、女性に譲ったほうがいいのかしら。
でも、それだと失職しちゃうし…(笑)。





2016年2月5日金曜日

編集部うらばなし~こんな仕事もしています


こんにちは、遠藤です。


昨日の記事にもあった、3月号の特集 名句うらばなし 
さまざまな俳人たちの人柄や、その名句の鑑賞を
ゆかりのある著者が執筆しています。


そんな期待大の次号特集にちなみ?、「俳句界」編集部の
取材や校正…ではないお仕事についてお話ししたいと思います。


2月になったばかりなのに気が早いと思われるかもしれませんが
今日は3月号を何部刷るかを決める「部決(ぶけつ)」の日でした!



・定期購読いただいている皆様へお送りする冊数

・書店さんに置いてもらう冊数

・社内で使う冊数              …などなど を

予測して、不足のないように、かつ、余り過ぎないように
何冊刷るかを決めていきます。


印刷した「俳句界」のほとんどは、当然ですが
読者(定期購読・書店)へお届け。

そこで部数を決めるのに重要なデータとなるのが、書店での売上数!


全国の書店さんに

「どのくらい売れていますか?」

「次の号は何冊置いてもらえますか?」 と 聞いてまわる…

そんな果てしないことは不要です。


そのかわり、
書店さんと私たちの間をつなぐ流通業者である取次(とりつぎ)で
聞き取り&交渉を行います。


(雑誌流通専門の営業さんがいる大きな出版社もあるようですが、
 「俳句界」編集部は4人体制ですので、毎月わたしが行っています!)



「俳句界」を全国の書店さんに配本してくださっている取次は
2016年2月現在、5社。



ここで、これまでの売上数を確認し
3月号もより多くの書店さんへ届けてもらえるよう交渉するのです。


そして毎月上旬には、
どこの書店に配本するかが決まっていくようです…


おおかた書店さまへ配本し、
編集部で在庫として保管するのは残りの数百冊。


2月号は、編集部宛に予測以上のご注文をいただき、
発売直後にして品切れという事態に…!

(嬉しい誤算ではありますが、せっかく直接ご注文いただいたのに
お断りしてしまった書店さま、読者さま、ごめんなさい……
店頭やAmazon には、まだまだ在庫アリです◎




3月号の「名句うらばなし」では、名句に込められた思いや
身近な人物が語るエピソードを知ることができます。

すこしでも気になった方は、発売日を待たずに
書店に問合せていただければ、確実に置いてもらえると思いますよ。





ちなみに…定期購読にお申し込みいただくと
送料無料でご自宅へお届けします!

半年から始められますので、お気軽にお問合せください。

お問合せは→ コチラ ←



取次へ…ということで神保町や小石川を歩いたというのに、
バタバタしていて写真がありません!
次回はなにか撮れるといいなぁ。。


2016年2月4日木曜日

青春の記憶

こんにちは、木曜担当の加藤です。

「あれ?昨日、前回のブログ書いたばっかりのような気がするけど。おかしいな」と、
ブログの故障を疑い、カレンダーを確認しました。

確実に一週間経っていました……。恐ろしい。

他の曜日のブログでも書かれていますが、現在、「俳句界」3月号の進行真っ最中です。
3月号の特集は「〝俳″を考える」と、もう一つ、「名句うらばなし」

中村草田男、岸風三樓、澤木欣一、野澤節子、寺山修司、北 光星、
宇佐美魚目、金子兜太、後藤夜半。
「名句うらばなし」では、さまざまな俳人たちの名句と、その句のエピソードなどが語られています。
小説や短歌でもそうですが、作者の当時の状況や、作品の背景を知ると、
こめられた思いに深く共感できたり、気付かなかった意図を知ることができる気がします。

特集でも取り上げられている寺山修司は、さまざまなジャンルでその世界を表現してきた人物。
高校1年のとき、背伸びをして彼の本を手に取った私は、すべてを理解することはできず、
「まだ自分には早いかな」と本棚にそっと戻したものでした。
しかし…同じ高校1年の時にはもう、寺山修司は多くの著名俳人に選ばれるほどの
俳句を詠んでいたのです!

今回、寺山修司の俳句を調べていろいろと読んでみたのですが、
想像していたものと少し違っていて驚きました。いくつか引用します。

お手だまに母奪われて秋つばめ

べつの蝉鳴きつぎの母の嘘小さし

古書売りし日は海へ行く軒燕

大揚羽教師ひとりのときは優し

山鳩啼く祈りわれより母ながき

口開けて虹見る煙突工の友よ

生きてきた時代も育った環境もまったく違うのに、彼の俳句の中にある、
もどかしく、複雑で、感傷的な何かが、私の記憶とリンクするのです。
それは誰もが通ってきた、大人になる前の「青春」の記憶なのかもしれません。



話は変わりますが、
第55回俳人協会各賞が発表され、

俳人協会新人賞に藤井あかりさんの『封緘』 (文學の森)、
俳人協会評論賞に依田善朗さんの『ゆっくりと波郷を読む』 (文學の森)が受賞されました!





文學の森より発売中です!
よろしくお願いします。



2016年2月3日水曜日

3月号制作中です

こんばんは、松本です。

月刊誌は、毎月忙しい時期というのが決まっていまして、今まさにそんな最中です。
(大体、月末月初がピークで、中旬がほっと一息週間です)

今日は、入稿までの流れについて、おおまかに書いてみたいと思います。

仕事(編集に限る)の流れとしましては、

①中旬にいただいているお原稿の整理をして、データ化し、まとめる
②専属のデザイナーさんにデータを渡して、レイアウトを組んでもらう(これが、「初校ゲラ」と呼ばれるものです)
③初校ゲラを、編集部で校正し、著者にお送りして確認していただく
④返ってきた校正の赤字を、初校ゲラに反映し、デザイナーさんに修正してもらう(「再校ゲラ」)
⑤「再校ゲラ」に赤字がしっかり反映されているかチェックをする
⑥印刷所に入稿する

以上を、二週間くらいで行います。

今回は、2月1日が入稿日でした。

印刷所には、「再校ゲラ」と、以下の台割表をお渡しします。












これが四枚+別冊の分とあるんですよ……。長いですね。
一番左の、青く色が付けてある部分は、もう印刷所に入りました! というコーナーです。
ちょっと一安心。
そのほかは、まだまだ奮闘中……。
一気に入稿! というのが夢ですが、二週間では全部追い付きません。


ちなみに「台割表」は、編集長自らが行います。
それだけ、雑誌の構成というのは、大事なものなのです。
いつも、月末に「忙しー!」と言いながら作っています。

さてさて、では今日はこの辺で!


2016年2月1日月曜日

祝賀会がたくさんありました。

編集長の林です。
お疲れ様で~す。
まだ、仕事してま~す。

先週は祝賀会がたくさんありました。




















1月26日(火)は群馬県高崎で
木暮陶句郎主宰の「ひろそ火」5周年祝賀会。

















1月30日(土)は大阪市で
茨木和生主宰の「運河」60周年、750号祝賀会。

















1月31日(日)は同じく大阪市で
山尾玉藻主宰の「火星」80周年祝賀会でした。

31日は19時に退出させていただいて、19時40分の新幹線に乗り、23時ころ帰宅。
出張の後片付けをして、就寝は2時過ぎ…。
10時に出社して、今日から3月号の印刷所への入稿作業、結構疲れます。

でも、外に出るのは大好き。
文字を校正してると、目とか、腰とか結構疲れるんですよね~。
いろんな所へ行って、いろんな人と会うのは財産ですから楽しみです。

「ひろそ火」ではあらためて写生俳句の力に感心したし、
「運河」では伝統、自然、ということを考えました。
「火星」では俳句、とくに大阪の俳句の歴史について、
興味深いことをお聞きしました。

みなさんも何かイベントがあり、取材してほしいことがあったら、
遠慮なく編集部までご連絡ください。
(本社の許可がおりましたら…)いつでも伺います。