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2017年11月27日月曜日

まるで師走のような忙しさ


こんにちは、松本です。
編集長同様、11月後半は取材で出かける日が多くありました。
基本的には、社内で編集作業なので、こう続くことは珍しいこと。池の水面であっぷあっぷしている鯉のような状態ですが、よい経験になりました。

まず、16日は、1月号「セレクション結社」の撮影で、中原道夫先生とご一緒させていただきました。

場所は、先生が博報堂時代の、馴染みの深い場所でということで、青山のいちょう並木にて。
平日だから大丈夫かな? と思いきや、甘かった!
観光客でびっしり。人が途切れる隙間もありません。
しかし、そこはプロのカメラマン。むしろ、散策をしている中原先生の自然な姿を収めてくれました。
この日は、長年いちょう並木を見て来られた中原先生が驚くくらいの、深い青空が広がっていました。いちょうの黄とのコントラストがすばらしいです。















こちらは、撮影中の中原先生と山根カメラマン。











青空にそびえるイチョウ。











ハトを頭に乗せている男性に遭遇。そして、それを撮影している中原先生。



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22日は、2月号「俳句界NOW」の撮影で、東京駅へ。大野鵠士先生と待ち合わせです。
この日はうってかわって、真冬のような厳しさ。
そんななか、撮影のためにコートを脱いで下さる先生……。とたんに吹きつけるビル風……。とにかく風邪をひかないようにと、スピーディーに撮影しました。













東京駅の目の前、KITTEというビルの展望台から見た東京駅。
残念ながら、ここは撮影禁止なので、景色だけパシャっと。


















KITTE内のクリスマスツリーと大野先生。
見事なツリーです。(もうそんな時期かあ…と思いつつ)


大野先生は、「獅子吼」(ししく)の主宰でいらっしゃいます。
最近、「ギネスに登録したら?」と薦められるほど歴史が古く、師系はなんと、芭蕉の弟子・各務支考。
明治期以降の結社が大半をしめている中、江戸期の、芭蕉の流れを汲む結社は「獅子吼」のみと言っても過言ではありません。

「獅子吼」主宰は、代々「獅子門」道統が就いていますが、大野先生も獅子門道統44世。
歴史の古さが伝わってきます。
しかし、獅子門は、第五代目から、二つに分裂します。長く分裂したまま時は流れ、そのふたつが合わさったのは、なんと昭和48年。
大野先生は、合同になってから数えて5代目になるそうです。
(長い歴史の中……複雑な人間関係も展開されたのだろうなあ……と思いながら聞いていました)

「獅子門」が他の俳句結社と異なるのは、連句にも重きを置いていること。

「二の句が継げない」「挙句の果て」が連句由来の言葉だということは知っていたのですが、今回「花をもたせる」もそうだと伺いました。

連句は、「時候の挨拶」「人事」「月」「恋」など、テーマが決まって推移していくのですが、一番最後が「花」になります。ラストを飾る大変重要な場所で、その担当を譲るという意味で「花をもたせる」という意味が定着したのだとか。

うーん、なんて典雅な由来……奥が深くて素敵ですね。
思わず「おお~!」とカメラマンの山根さんと歓声を上げてしまいました。

貴重なお話を夢中でうかがって、すっかりお茶も冷めてしまいました(笑)。


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今月は、他にも「ろんど」すずき巴里先生のネットテレビインタビュー。
(初インタビュアーだったので、緊張しました)

現代俳句協会70周年記念祝賀会高津全国俳句会にお邪魔して、取材させていただきました。

うーん、本当に濃い11月下旬でした。
すべて書きたかったのですが、また今度の機会に。


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