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2016年7月29日金曜日

7月もそろそろ終わりですね

こんばんは、遠藤です。



7月17日(日)に、新宿で蛍を見てきました。



整理券をもらって並び、誘導された真っ暗なハウスの中で
ほわわ〜んと光る蛍たちを見ることができました。(これは撮影不可でした)


暗くてよく確認出来ませんでしたが、
おそらく透明なケースの中で光っていたようです。


川辺を飛び回る蛍が見られず残念…とも思いましたが、
保護活動をしているスタッフの方々が
蛍の生態について説明をしてくださり、
見たことのない蛍の一面を知り得した気分。

蛍の幼虫がカワニナ(タニシ)の中に入って行って食べ尽くす様子など、
なかなか見られるものではありませんからね!!






下の水槽には幼虫、上方には成虫が。
この写真ではよく見えませんね……




幼虫を飼育している水槽






そんなこんなで3連休を楽しんだ私でしたが
夏風邪に負け、なんとまるまる1週間もダウンしてしまいました。

扁桃腺が腫れてしまったために高熱が続き、お休みをいただくことに……。
よりにもよって
ゴールデンウィークのため制作スケジュールが詰め詰めになり、
入稿まで時間がないこんな時に!!


しかし、編集長・松本さん・加藤さんが
私の担当のものを代わりにやってくださり、
なんとか入稿日を迎えることが出来ました。

本当にありがとうございました(T_T)
どこかで恩返しができるよう、精進します…。




もうすぐ8月、夏本番ですね。

皆様も水分と栄養をしっかりとって、外と室内との気温差に注意して、
健やかにお過ごしください。


2016年7月28日木曜日

落語と俳句

梅雨が明けましたね。

木曜担当の加藤です。


土筆の向うに土筆より低い煙突    六丁目

ずっしりと水の重さの梨をむく     


7月7日、七夕の日に永六輔さんが亡くなられました。

永さんが俳句好きで、「東京やなぎ句会」に所属していたことは、有名な話。
俳号は「六丁目」。

メンバーの小三治いわく、
「俳句がうまくなりたいなんて人はいなかった。俳句が好きだという人が集まった」。
そんなメンバーが揃って、17音にちなんで毎月17日に句会をしていたといいます。




古今亭志ん生炬燵でなまあくび   六丁目

猫八が虫を鳴く夜の寄席を出る   


「東京やなぎ句会」には、私の大好きな落語家も三人所属しています。

入船亭扇橋(光石)、桂米朝(八十八)、柳家小三治(土茶)。


ふるさとは風の中なる寒椿  光石

唇のうすき女や四月馬鹿


籐椅子が髪引っぱった幼い日  八十八

むかし名妓らしき住まいや夏のれん


冷奴柱時計の音ばかり      土茶

銭湯を出て肩車冬の月



落語と俳句には、何か共通の世界があるような気がします。

笑いや滑稽さの中に、もっと深い何かがある。




扇橋、米朝は昨年亡くなっています。

今年の夏の私の目標は、小三治の落語を生でみることです。


ではまた来週。



2016年7月27日水曜日

甘口取材~山根基世

こんにちは、松本です。

先日は「甘口でコンニチハ!」の取材でした。
今回(10月号)のゲストは、山根基世さん。
元NHKアナウンサーで、女性初のアナウンサー室長を務められた方です。

今は「子どもの言葉を育てる」活動をしておられます。
核家族で、親と先生としか話す機会のない子どもたちに、ほかの大人たちの言葉を聞く場をつくり、人との接し方を学ぶ。
「みんなでごんぎつねプロジェクト」も行われました。
http://www.yamane-motoyo.com/activity/report01/


さて、今日の内容は↑でご紹介した活動ではなく、親交のあった詩人の茨木のり子さんについて、また茨木さんの本で知ったという吉野弘について。
山口のご出身であり、尾崎放哉よりは山頭火の方が好き……かも……?
という、詩のお話が満載でした。
(こちらの詳細はもちろん本誌で詳しくご紹介いたしますので、お楽しみに!)

さすが話すことが生業の方でしたので、聞いていてとても心地よかったです。
ゆっくりすぎず、しかし早過ぎない。しっかりと相手に言葉が届く話し方でした。
これが「聞ける」のは取材者の特権だわ……と満喫させていただきました。

ほかにも、NHK裏話など、本当に楽しい一時間半でした。

山根さん、ありがとうございました。


















最後にツーショットをぱちり。
場所は山の上ホテルの正面玄関です。

いつもより笑顔の佐高先生でした。


2016年7月26日火曜日

多忙なる一週間





















立春や駱駝の貌を見て飽かず    菅原鬨也

ゆつくりと卵にもどる日向ぼこ     成田一子


どうも、編集長の林です。
日付は26日になっていますが、実際には27日に書いています。

実はここのところ雑誌の追い込みで大変…、今月は印刷所が8月中旬にお盆休みになる為、スケジュールがいつもより一週間くらい早いので、とくに大変です。
とは言いながら、ここのところ外出してばかり。

7月22日(金)は宮城県仙台で、「滝」代表の成田一子さんのグラビア撮影
前主宰・菅原鬨也さんの娘さんです。
白い服がとても素敵でした。

土曜日は「おくのほそ道踏破」で福島県須賀川を。
日曜日はマンション理事会(なんとこの忙しいのに理事長をやらされている…。)
26日(火)は行方克巳「知音」代表インタビュー、今日は角川春樹さんにインタビューでした。





















写真は九段下にある角川春樹事務所に行く途中にある九段会館。
昔は「軍人会館」と言われていました。

ああ~、ここで石田波郷は結婚式を挙げたんだな~、と感懐に耽る私は、われながらかなりの「俳句通」だなと思いました。

2016年7月21日木曜日

梅雨寒

木曜担当の加藤です。

……といいながら、金曜の夜に書いています。すみません。


東京はまだ梅雨明けにならず、
木曜、金曜と雨が降っています。

天気予報で「今日は梅雨寒のお天気となるでしょう」と言っているのを聞き、
慌てて冬用のカーディガンを羽織って出勤しました。

季語で何度も耳にしていた言葉ですが、
やはりそのときになると実感しますね。




梅雨寒の昼風呂ながき夫人か  日野草城

貨車の扉の隙に飯喰う梅雨の顔   飴山 實

吊皮にごとりとうごく梅雨の街  横山白虹



物指をもつて遊ぶ子梅雨の宿  星野立子

背戸の水しろじろ暮るる梅雨寒き  富田木歩

うとましや声高妻も梅雨寒も  久保田万太郎



梅雨さやぐ灯の床吾子と転げ遊ぶ  中村草田男

一隅に夜学教師の梅雨の傘  沢木欣一





「梅雨」って、ドラマを生み出す言葉なのでしょうか?

雨ばかりの季節も、そう考えてみると素敵ですね。


ではまた来週。


NOWの取材~大関靖博先生

こんにちは、松本です。

今週は、「俳句界NOW」のグラビア撮影に行ってきました。
「轍」主宰の大関靖博先生に会いに、教鞭をとっておられる高千穂大学へ!

あいにくの雨でしたが、大学に許可を取って下さったので、構内で好きに撮影させていただけました。
撮影中に学生さんたちから「大関せんせー! 顔が笑ってないよ!」「先生イケメーン!」など、今どきの若者らしい声がかかりました。
アットホームな大学です。

一年前に建て替えたばかりという校舎はとても綺麗で、大学とは思えないくらいお洒落でした。
大学内を案内いただきながら歩いていると、いい場所がたくさんあるので、いつもよりカット数がおおくなりました。

今から、どれを選ぶか悩ましいです。……お楽しみに!


大関先生は、古英詩のご専門。
私は英語に苦手意識があるので、先生の研究室にある本の背表紙を眺めても、意味がわかりませんでした。
しかも古典……。
しかし、ヨーロッパの民族が入り乱れ変化している時代なので、世界史の面では楽しくお話を伺うことができました。


大関先生と俳句の出会いは、中学一年生の時に、国語の教師として「沖」の能村登四郎先生に教わったことがきっかけだそうです。
授業の雑談で出て来る俳句の話に魅了され、その後大学の頃に「沖」に入会。
登四郎先生が亡くなられた時には、「沖」の編集長として追悼号を二冊出されました。

福永耕二を敬愛し、そのため、「轍」は俳壇で唯一「福永耕二師系」の結社です。

新宿ははるかなる墓碑鳥渡る   耕二

福永耕二は、この句がすごく好きで~という話をしていたら、なんと、句集の初版本をプレゼントしてくださいました……! 


















しかも二冊も……!!



















その上、ご本人の書入り…………!!

この時代の句集は活版印刷なので、手で触れると表面の凹凸もまたなんともいえぬ風合があります。
句集は活版印刷が似合うなあ……。ほれぼれします。


大関先生ありがとうございました。
大事に大事にします。



NOWのエッセイでは、「正岡子規の恋愛論」という興味深い内容です。
9月号掲載ですので、お楽しみに!!!

2016年7月19日火曜日

南うみを「風土」新主宰撮影~京都府舞鶴市





















杉山の吐き出す桜吹雪かな       南うみを


昨日は兵庫県神戸市で行われた兵庫県俳句協会創立70周年祝賀会に参加。
午後5時に終了し、午後6時の高速バスに乗り、京都の舞鶴へ。

「風土」新主宰の南うみをさんのグラビア撮影に行ってきました。
石川桂郎、神蔵器と続く伝統結社「風土」を担う方です。
句集『丹後』で俳人協会新人賞を受賞されています。


当日はやはり…蒸し暑かった。
それでも五老ケ岳展望台にはときおり涼風が吹き、夏鶯が気持よさそうに鳴いていました。





















ここは「岸壁の母」の舞台にもなった。
引き揚げ船の地。
そこでも撮影しました。
美しく、かなしい海でした。

2016年7月15日金曜日




こんばんは、遠藤です。


久しぶりにホタルが見たいな~と思ったのですが
都内でホタルが見られるところなんてあるのでしょうか。


調べてみたら、今週末に新宿区内で
「ホタル鑑賞の夕べ」が開催されるとのこと。

この大都会新宿に、ほんとうに生息しているの……?




ご存知田舎者の私の実家は、となり町がホタルの里・北会津です。

ホタルを模したゆるキャラ?「ピカリン」も活躍中で、
市内を走るバスの名前はピカリン号。

そんな環境で育ったので、ホタルをしばらく見ないと夏だなぁ~という実感が
湧かないような気がしますね。

今週末は、都会のホタルはどんなもんか見に行ってやろうと思います。笑




ほかにも、椿山荘やスカイツリー周辺、渋谷区ふれあい植物センターなど
都内でホタルが見られるところは意外とたくさんあるようです。

足立区生物園ではクリアケースの中で舞うホタルが展示されているそう……


全国各地でもホタル鑑賞の夕べが開催されているようです。
ぜひ今週末お出掛けしてみてはいかがでしょうか。

それでは皆さま、よい週末を!

2016年7月14日木曜日

井の頭恩賜公園

木曜担当の加藤です。
ここのところ、東京は天気が変わりやすく
晴れたかと思えば、一天俄かにかき曇り…雷と大雨、なんてことも。

関東では30分ほどの雨で浸水した地域や、突風の吹いた場所、
2センチほどの雹が降ったところもあったようで、驚いています。
被害がない程度の雨で、水不足が解消されればと思いますが…。


さて、先日の晴れた休日、
久し振りに吉祥寺にある井の頭恩賜公園に行ってきました。








この公園は、子供の頃、遠足で来た覚えのある場所です。

吉祥寺の町はすっかりオシャレに変わってしまいましたが、
井の頭公園の池や白鳥のボート、売店もあの頃と変わっていない気がします。

藻疊はよきや鴨たち雨の中   山口青邨

昭和38年(1963)、井の頭恩賜公園で詠まれた句です。

井の頭恩賜公園が一般に公開されたのは大正6年といいますから、今年で99年!
100年近く、ずっと人々に愛されている公園なんですね。

もちろん、池にはカモがたくさんいました。



「鴨」は冬の季語なので調べてみると、これは「軽鳧」なんですね。
軽鳧の親子が一列になって池を泳いでいる姿は微笑ましかったです。

「軽鳧の子」は夏の季語。

かるの子のつぎつぎ残す水輪かな  村上鬼城



どこかに出かけると、ついブログ用に写真を撮るようになりました(笑)
さて、夏休みはどこに出かけようかな。

ではまた来週。

2016年7月13日水曜日

選挙と実家

こんにちは、松本です。

今日は、東京でも珍しく雨が降っています。関東の水がめが深刻な状況なので、恵みの雨になると良いのですが。


週末は、選挙でしたね。また投票率が悪かったようで、政治への無関心さというより失望が強い結果だと思いました。それでも、投票はすべきだと思っているので、期日前投票に行ってきました。

期日前投票は、もっとしっかりした理由がないとだめなのかと勝手に思っていたんですが、意外と気楽に行けるようで、こちらの方が楽でした。
なかなか当日に予定があることが多いので。(だって日曜日なんですもの~)

今回、投票率は下降気味ですが、期日前投票の投票率はアップしていたそうです。
もっと投票しやすいシステムが必要だなと思いました。


そして、週末は実家でのんびりしていました。
御飯が出て来るって幸せですね~。
家族で、神代植物公園も行ってきました。暑かったので、すぐに帰って来てしまいましたが、綺麗な花に癒されました。

写真はダリアです。


























あー、暑かった!!
ので、ハイボールで乾杯~~!!(おまけにうちの犬)


福井県福井市  中内亮玄さん取材



















(福井県東尋坊)

週末は福井に行ってきました。
10月号の「私の一冊」のグラビア撮影で、精鋭俳人・中内亮玄さんと会ってきました。

福井は田舎なもんで、車がないとどうにもなりません…。(亮玄さん談)

ということで、亮玄さんの車で、福井県立図書館へ。
ものすごい広さで、なんと一角には中内さんの書や句集がガラスケースに展示されていました。
地元の有名人なんですね~。
最近では地元のテレビにも出ているそうです。

そこで撮影をして、東尋坊にも出かけ撮影。

東尋坊は昔、来たことがあります。
当日は実に穏やかでした。



















昼は近くの回転寿司へ。
さすが海産の国…。

え~、これで回転寿司??


というほど実に美味で素晴らしかった。

福井で行ってみたいところはありますか?

と聞かれたが、福井ってなかなか来ない…と思っていたが、言われて考えてみると、

東尋坊
永平寺
気比の松原
色の浜

などメジャーなところはだいたい訪れていることに気付いた。
「ヨーロッパ軒のソースカツどん」も食べたことがあるし、「越前そば」も食べた。
最近福井は「恐竜の町」として売り出しているが、どうもそういうのは見る気にならない。

それで、「平泉寺」(へいせんじ)をリクエストした。
長くなるので書かないが、ここは(私の思い違いでなければ…)司馬遼太郎の『街道をゆく』で取り上げられていた寺である。
行ってみたら素晴らしかった。
























(平泉寺)

最近はここの価値にあらためて気づき、福井ではここを「世界遺産」に、と考えているらしく。
着いた時は、地元の方々が掃除に勤しんでいた。
地元の方々の熱意には敬意を払いたいが、世界遺産にでもなったら、たくさんの観光客がやってくるだろう。
苔は苔のまま、木々は木々のまま、光は光のまま、であり続けてあってほしいものである。

最後は現代俳句協会富山支部の方々と会食し、東京へ戻った。
みなさんよい方々ばかりで、内容の濃い出張だった。

2016年7月8日金曜日

願い事


昨日は7月7日、七夕でしたね。
これまで、実家では旧暦(8月)に七夕の飾りつけをしていたので
なんだか慣れない感じがします。



昨日は、街のいたるところに笹飾りがありとても華やかでした。
近所のスーパーにも、たくさんの短冊が。




みんな、どんな願い事を書いているのかな~と眺めてみたら、

幼いながら頑張って書いた、

「おばあちゃんが元気になりますように」
「またおばあちゃんとあそびたい」
「おばあちゃんが退院しますように」   
「おばあちゃんが長生きしますように」
「おばあちゃんが100さいまで生きますように」

おばあちゃんの健康を祈る短冊が5つも……

5つの短冊、すべて別のお名前・筆跡だったので
5人のお孫さんがいらっしゃるおばあちゃんか、
近所に療養中のおばあちゃんが5人もいるのか、ちょっと考えてしまいました。

短冊に書かれているおばあちゃんが元気になりますように…
お孫さんたちの短冊を見ていたら、わたしの願い事もこれに決まってしまったような…。


みなさんは、なにか願い事されましたか?


2016年7月7日木曜日

錯覚

木曜担当の加藤です。

晴天の七夕、東京の気温はなんと36度!
あまりの暑さに、会社へ続く上り坂の途中で頭がくらくらしました。

こんな暑い日はかき氷が食べたくなります。
いちごレモンメロン…七色のシロップもいいなあ。




そういえば、先日テレビで話題になっていましたが、

かき氷のシロップって「味」はみんな同じなんですね。

シロップの成分は、果糖ブドウ糖に酸味料、香料と着色料。
違うのは着色料(色)と香料(匂い)だけ。
目に映る色で脳が錯覚を起こし、それぞれの味を認識してしまうんですね。

「赤い色、いちごの匂い…やっぱり甘いいちごがおいしい!」
「黄色い色、レモンの匂い…あ~私はすっぱいレモンが好き!!」

……これぞ錯覚




そこで本日は、こちらをどうぞ。




かるわざのはやしきこゆる端居かな 久保田万太郎






サイダーやしじに泡だつ薄みどり 日野草城






庭に出て線香花火や雨あがり 星野立子






滝の上に水現れて落ちにけり 後藤夜半




涼しげな句と写真をお届けしました。

錯覚で……少し涼しくなりましたか?


それではまた来週!

2016年7月6日水曜日

造本って素敵

こんにちは、松本です。
先月の話ですが、こんな本を入手しました。



仕事のため……というより個人的な興味です。

「デザインのひきだし」というシリーズで、これはもう28冊目。
今までも、印刷について、紙についてと、本に関わる項目を網羅しています。
本が好き……印刷が好き……という人にはたまらない、コアな本です。


さて、最初はタイトルに惹かれて購入、その時は書店でビニールのカバーに覆われていて気付かなかったのですが、

なんと、この本自体がすごく挑戦的な造本仕様だったのです。























どん。
おやおや……? 背の部分がなにやら……奇妙な……?
























もっとアップでどん!!!!

見えますでしょうか。
なんと、背の部分が折丁のまま、むき出しになっているんです。
カバーは、この赤い帯の部分のみ。
ちゃんとめくれるのか!? と思ったら、そこはしっかり糊付けされていて、バラバラになって落ちてしまう、という心配はありません。

ものすごく非常識な本で、楽しかったです。

折丁の背の部分は、製本するときに分り易いように、ナンバーがふってあります。
(「俳句界」もそうです。上記のように、折ってあるものを重ね合わせて、一気に断裁します)

これは印刷の判別のためなので、読者には完全に見えない部分。
いわゆる裏の顔……(?)。
それをどどんと出しているのがたまらないですね~!

こういう面白い本がどんどん出て欲しいなあ。その分単価は高くなりますけど、手に取って触って、めくって楽しいのが本の醍醐味です。
電子書籍じゃ味わえない興奮でした。


また、この造本仕様になった編集部での企画詳細も載っていて、興味深いです。
これを可能にした印刷会社さんのチャレンジも必見。

気になる方はお手にとってみてください。


ではまた来週~!!

2016年7月5日火曜日

死が持っていってしまうもの
















こんにちは。編集長の林です。

写真は5月に訪れた栃木県日光の神橋。
お気に入りの一枚なのでアップしました。

「俳句界」は今、8月号の最終チェック中。
ただ、私は10月号の交渉をしたり、9、10月号の原稿依頼、頼まれた句集原稿の選句や整理、自分担当句集の見積もりや請求書を書いたりしている。

いつも何かに追われていて、土日に出社したり、自宅でインタビューのまとめをしていたが、51歳を機に、自宅に仕事は持ち込まないこととした。

そのおかげで休日はリフレッシュできる。
昨年秋から海のそばに住み始めたのでよけいにのんびりできる。
その分、平日はますます追われている気がするが、まあ、仕事を持っている以上、こういうことは仕方ないのだ、と思うようになった。

うちのスタッフも書いていたが、俳人の訃報が続く。
松本翠「橘」副主宰、後藤立夫「諷詠」主宰などなど。
最近、考えているのが「思想、思考の喪失」ということである。

自分もブログを書いたり、東海道、中仙道、おくのほそ道を歩き続け、さまざまなことを考える。
あらたに気づいたこともあるし、おぼろげに「こういう風に考えてみたらどうか?」という検証途中の考えなどがたくさん生まれている。

きっと先人たちにもそうだったのではないか、いや、僕でさえそうなのだから、ほとんどの人にそういう解決途中の思考、思想があっただろう。

芭蕉も「かるみ」「ほそみ」「しほり」のあとの思想が芽生えていたかもしれない。
坂本竜馬にも、維新以降の日本のビジョンが芽生えていたであろう。
それらはすべて彼らの死とともに天へと召されていった。
これは大変な喪失なのだ。
ひょっとしたら命以上の貴重なものが、たくさん天へと召されていった。

「死」とは「思想、思考」の喪失なのだな~、と最近つくづく思う。
そのもったいなさに愕然とするのである。

もしそれを僕らが継承してゆけば、もっと豊かな文芸の世界、日本や世界があったはずだが、それはできていない…いや、どうやってもできないというべきか。
源実朝、織田信長、芭蕉、坂本竜馬、正岡子規、夏目漱石や、その後の素晴らしい俳人たちの頭の中に残っていたもの、芽生えていたものを、継承出来たらどんなに素晴らしいことだろう。

死というものはそういうものも持っていってしまう。
そのことが(どうにもならないことだが…)もったいないな~、と思う。

2016年7月1日金曜日

熱中症に注意!

こんばんは、遠藤です。



今日は暑かったですね~~~

朝のニュースで「湿度90%以上が予想されます」なんて言っていて驚きましたが
ニュースのとおり、1日中蒸し蒸ししていた東京です。

なんと日中は湿度98%を記録したようで、サウナ状態ですね。

喉が渇く前に水分をとって、熱中症対策を!






我らが林編集長も、上杉謙信の「毘」扇子で涼を取りながら


日光東照宮で購入したという金の杯にお酌をうけ(お茶ですが)



グイッと水分補給!!!



その姿はまさに、武士(もののふ)のようでした……
なにと戦っているかは、わかりません……


週末もこの蒸し暑さが続くようです。
みなさんも、こまめな水分補給を心がけてくださいね。