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2016年7月6日水曜日

造本って素敵

こんにちは、松本です。
先月の話ですが、こんな本を入手しました。



仕事のため……というより個人的な興味です。

「デザインのひきだし」というシリーズで、これはもう28冊目。
今までも、印刷について、紙についてと、本に関わる項目を網羅しています。
本が好き……印刷が好き……という人にはたまらない、コアな本です。


さて、最初はタイトルに惹かれて購入、その時は書店でビニールのカバーに覆われていて気付かなかったのですが、

なんと、この本自体がすごく挑戦的な造本仕様だったのです。























どん。
おやおや……? 背の部分がなにやら……奇妙な……?
























もっとアップでどん!!!!

見えますでしょうか。
なんと、背の部分が折丁のまま、むき出しになっているんです。
カバーは、この赤い帯の部分のみ。
ちゃんとめくれるのか!? と思ったら、そこはしっかり糊付けされていて、バラバラになって落ちてしまう、という心配はありません。

ものすごく非常識な本で、楽しかったです。

折丁の背の部分は、製本するときに分り易いように、ナンバーがふってあります。
(「俳句界」もそうです。上記のように、折ってあるものを重ね合わせて、一気に断裁します)

これは印刷の判別のためなので、読者には完全に見えない部分。
いわゆる裏の顔……(?)。
それをどどんと出しているのがたまらないですね~!

こういう面白い本がどんどん出て欲しいなあ。その分単価は高くなりますけど、手に取って触って、めくって楽しいのが本の醍醐味です。
電子書籍じゃ味わえない興奮でした。


また、この造本仕様になった編集部での企画詳細も載っていて、興味深いです。
これを可能にした印刷会社さんのチャレンジも必見。

気になる方はお手にとってみてください。


ではまた来週~!!

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