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2016年4月29日金曜日

だいたい雨、、、

こんにちは、遠藤です。

月初めの恒例行事、部数決定のための取次訪問は
GWがあるため、ちょっと早めのスケジュールで
昨日28日(木)に行ってきました。

月にいちどの外回り、
ほとんど毎月雨天なのです…何故…


雨に濡れるつつじも綺麗でしたよ。




神楽坂駅から取次までの道中にある赤城神社。



御朱印をいただこうかな、と思ったのですが
御朱印帳を編集部の机に置いてきてしまいました。
残念、御朱印はまた次回。


それではよい連休を…(^^)



2016年4月28日木曜日

コーヒー




客観のコーヒー主観の新酒哉     寺田寅彦




木曜担当の加藤です。

ここ一年ほどで、ようやくコーヒーの美味しさに目覚めました。

とはいっても、セブンイレブンのコーヒーからスタートして、
有名なチェーン店をまわり、
昭和の香りがする喫茶店にドキドキしながら行くぐらいですが……。

私にとって「コーヒー」という響きは今でも、
「大人」という言葉に直結するほどのもの。

一番緊張したのは、近所の〈結構有名な)コーヒー専門店に行ったときでした。

いろいろな豆がずらりと並び、
カウンターに座ってカップを傾けているのは初老の素敵な紳士。
白シャツに黒のベストを着たマスターが、静かにコーヒーを淹れている雰囲気に
完璧にのまれた私(笑)

勇気を出して注文した「ブレンド」を
おいしいのかおいしくないのか、もうよく分からない状態でのみ干し、
店をあとにしたのでした。

もう一度リベンジしたい!そのときは豆の種類(?)も指定してみたい!
……と、もう一年ぐらいずっと計画して実行できていません(笑)



そういえば、最近衝撃を受けたニュースがありました。

「原宿に水カフェというものがあるらしい」

若者文化にはそれなりに精通しているつもりでいましたが、
「水だけ出すカフェがこの世に誕生したか…!
ついに理解できない領域にきたか…」
と恐れおののきました。

よくよく調べてみると、美味しいお水で淹れたコーヒーや紅茶が飲めるカフェ、
ということでした。

新潟の水道水を飲んだとき、その美味しさに衝撃を受けた、江戸っ子の私としては
「水カフェ」がとても気になります。

近所のコーヒー専門店にリベンジする前に
水カフェに行ってみようと心に決めたのでした。

ではまた来週。













2016年4月27日水曜日

御朱印めぐり特集~補遺~


こんにちは、松本です。木曜日に書いています(これから続いてみんな書きます 笑)。

さて、ただいまGW進行で編集部は大忙しなのですが、とりあえず入稿をすませ、ほっと一息ついたところです(一瞬ですけどね)。

今回は、ちょっと他にはない企画「御朱印をもとめて~夏の寺社めぐり」を掲載予定です。

今、御朱印が大ブーム。
かくいう私も、個人的に御朱印を集めているので、企画立案してしまいました。

ただのスタンプ感覚でコレクターするのではなく、その寺社が何をお祀りしているのか、由来はなにか。知ることが大事だと思います。

今回、いろいろと巡ってみて、私もまだまだスタンプ感覚で集めていたな……と反省しました。

というわけで、京都編は京都にお住いの名村柚香先生に記事をお願いしておりますが、
東京編は編集部で執筆しております。
お楽しみに!


そんな東京編で入れたかったのですが、ちょうど伺ったときに、御留守だったようでいただけなかったのが、向島の「三囲神社」。

















周囲には佐田稲子旧居跡などもあります。言問橋を越えればすぐに浅草、という立地です。
ここは、宝井其角が雨乞いの句を献じた場所でもあります。












(其角の雨乞いの碑)



ゆふだちや田を見めぐりの 神ならば    其角

句を献じた翌日には雨が降ったと伝えられています。
思った以上に立派な句碑でした。


この神社は、入口は小さいのですが、なかなかの奥行がありました。




一部ですが、鳥居がたくさん! このときは霧雨降る中だったので、境内には誰もおらず、……ちょっとそわそわしてしまうくらい、雰囲気のある空間でした。
















三越のライオン像もあります。
















境内から仰げば、スカイツリーがお目見え。そうそう、降車駅は「とうきょうスカイツリー」駅からでした。


俳句と縁のある神社でしたので、ぜひご紹介したかったのですが……無念。
また次の機会に特集できたらうれしいです。

というわけで、みなさま、6月号の企画をご覧になってくださいませ!
面白かったら、続編がある……かも!!!!!

2016年4月25日月曜日

今日は会社に泊まりかな…?

編集長の林です。
まだ会社にいます。
副編集長の松本も一緒です。

私は家が横須賀なので、もう終電に間に合わないのである。
このまま会社に泊まろうか、ビジネスホテルに泊まろうか…。
やっぱりここで寝るのは寒いよな。
ビジネスホテル探そ~。
今月はGWが入ってしまうので、いつもよりかなり雑誌の進行スケジュールが厳しい。

しかし、それにしてもうちのスタッフはえらい。
さっきまで加藤も遠藤も残って仕事をしていた。
うら若き女性たちに毎日毎日こんな遅くまで仕事をさせてしまい本当に申し訳ない。
もっと早く退社させてあげたいのだが、今の雑誌の分量ではなかなかそうもいかない。

せめて休日だけは休ませてやりたいと、私はつねづね思っているのだ、5月はイベントが目白押しで、どうしても私が先約があっていけないものは彼女たちにお願いすることになってしまった。

ここが正念場。
仕事がひと段落したら、みんなでカラオケに行くことになっている。
もうひと頑張りである。


2016年4月22日金曜日

写真×俳句

こんばんは、遠藤です。


文學の森贈賞式の準備と、5月号の追い込みで
てんやわんやしていたのが昨日のようですが、
その5月号も無事校了し、全国の書店へお届け。

もうすぐ 「俳句界」5月号の発売日を迎えます!

定期購読されている方は、もう届いている頃でしょうか。



5月号の特集はフォト俳句を楽しむ
写真家・俳人の作品や写真俳句のコツを
カラーページで紹介しています!




もうすぐゴールデンウィーク。みなさま、ご予定はお決まりですか?

お出かけされる方は、ぜひ旅先の景色とともに一句詠んでみてください。

いつもの通勤・お散歩コースも、カメラと一緒なら
ファインダー越しに新鮮な句材が見つかるかもしれません。



そしてその作品を私たち編集部に、ぜひぜひご紹介ください!

別冊付録の「投稿俳句界」では、みなさまの写真俳句を募集しています。

↓↓↓




メール投稿も可能です!
「投稿俳句界」で応募方法をチェックしたら
スマホ片手にお気軽にご投句くださいね。


それではよい週末を~♨



2016年4月21日木曜日

つれづれなるままに

こんにちは、木曜担当の加藤です。

いつものごとく、金曜に書いております……。


ついこの間までは、
桜の花がかろうじて見えていた、通勤途中の公園も
今朝は、昨日の雨で瑞々しく生い茂った若葉が、溢れんばかりでした。

桜越しに見る空もいいですが、若葉の隙間からこぼれる太陽の光もいいですね。

毎朝、飼っている猫を抱き上げて
網戸越しに外の景色を見せてあげるのですが、
今朝はその猫が、鼻をピクピクさせていました。

人間の私には何も感じませんでしたが、
猫は「春の匂い」を感じているのかもしれません。



先日、帰宅途中に電車が止まり、
「復旧は一時間後の予定です」とのアナウンスが!

あいにく私の乗っていた電車が停車した駅は、乗り換え路線がまったくなく
結局、隣の大きな駅まで歩くことになりました。

もともと、私は地図を読むのが大の苦手。
それでも、線路沿いを歩きだす、同じ目的であろう人たちの後を何とか
ついていきました。

真っ暗で、静かな住宅街を通り抜けながら、
電車なら5分の距離を20分かけて歩きました。

たまたま、その日は…

・ヒールのない、ぺたんこの歩きなれた靴
・薄手のストールを寒さ対策で持っていた
・菓子パンと水筒が鞄のなかにあった
・スマホの充電が半分以上残っていた

という感じで、いい条件がそろっていたのですが、

もしこれが全て逆だったら……
そのときに地震が来たら……

と思うとぞっとしました。

東日本大震災のあと、常に持ち歩いていた充電器も
いつのまにか鞄に入れなくなりました。

会社に置いておいたスニーカーも、
机にストックしてあったカロリーメイトも、
今はありません。


もう一度、あのときのことを思い出さなければと
そう思いながら歩いた、夜でした。

ではまた来週。


















2016年4月20日水曜日

遠藤若狭男先生と、早稲田大学散策

こんばんは、松本です。

先週は五日間のうち四日間外出していたので、今週は編集のお仕事に集中しています。

さてさて、先週の取材で、「若狭」主宰の遠藤若狭男先生と、早稲田大学を散策してきました。

小社は早稲田大学にほどちかい高田馬場にあるのに、早稲田大学に行くのはいったい何年振りか……もう覚えていません。

久しぶりに行くと、なんだかとてもおしゃれ。
学舎は新しく、ガラスはピカピカだし、エレベータが見える。
ぼこぼこだった大学前の道も、綺麗に整備されていました。
心なしか、古本屋や年季の入った喫茶店などが少なくなっていて、お洒落なカフェもあり……。
時代の移ろいを感じました。


















(撮影:山根衣理)



先生は教育学部だったとのことなので、せっかくなので、教育学部前でぱちり!
ここは奇跡的に(?)昔の面影を残しているようです。

ここで、先生は野坂昭如の講義も受けられたそうで……。「えー! うらやましい!」と思わず叫んでしまいました。

その後は、大隈講堂で撮影。さすが早稲田のシンボル。ここだけは昔と変わりません。
ここで、先生は三島由紀夫の講演も聞かれたそうです。
さっき叫んだばかりなのに、またしても「うらやましい!」を連発してしまいました。うるさくてすみません。

野坂昭如に、三島由紀夫……さすが早稲田。そして早稲田らしい時代の学生だったのだなあと思いました。

うーん、それにしてもうらやましい!

その後は、先生の学生生活や、教師時代のお話をいろいろうかがいました。

教科書が高くて、友人と前期後期でずらしてとったり。
教授の著書を授業で買わされるけど、高いから古本屋で探したり……と私も学生時代に覚えのある事柄だったので、その後の雑談がとても楽しかったです。

教師の時代も、最初はテストなどはガリ版ですっていたとのこと。
ガリ版から手書きをコピーに、そしてワープロ、パソコンから直接印刷、と時代の変遷をすべて体験してらっしゃいます。
そういえば、学級新聞などは、全部手書きだったなあ~と、小中高時代も思い出して懐かしくなりました。

お話たいへん面白かったです。先生ありがとうございました。

先生が主宰する「若狭」の特集は、今作成中の6月号掲載です。
お楽しみに!

マンション理事会のこと

夜おそくの更新、編集長の林です。

まいった。
今日、マンションの理事会があって理事長になってしまった。
ただでさえ忙しいのに~。

しかしね~、こう言っちゃあなんだけど、みなさん「リタイア組」ですよね。
いくら忙しいといっても、僕より忙しい人なんて、そうはいないと思うんですよね。
結局、理事長は僕になって、自治会の役員は子育て中の女性がなって…。

僕はどうもこういうのが苦手で。
いつまでも決まらなくて時間ばかりが過ぎると「イライラ」してくる。

じゃあ、僕、やりますよ!

ということになる。
きっと、他の人はそういう、僕みたいな「おっちょこちょい」が手を挙げるのを待ってるんだろうな。

でもね~、リタイア組がやらないで現役組に役員押しつけるってのもどうなんだろう?

今年はますますいそがしくなってしまいそうだ。

2016年4月15日金曜日

5月号をお届けするために……

こんばんは、遠藤です。


今日は、4月25日発売の5月号
みなさまへお届けするための準備をしました。



定期購読者を一覧にまとめ、配送業者さんに委託。

今日までに定期購読のお申し込みが完了している方には
発売日までにお届けすることができます!

※小社でご入金の確認がとれたら、お申し込み完了です※


気が早いと思われるかもしれませんが、
刷り上がった最新号をいち早くお届けするために
毎月このようなスケジュールで進行しています。





みなさまの購読期間をお調べし、封入するお手紙も作成します。



三色だんごのような色合いですね……(^^)




「俳句界」巻末についている払込取扱票でご入金いただき
定期購読を申し込んだ場合……

入金の記録が小社に届くまで、3~5日
間があいてしまいます。


そのため、行き違いで
定期購読料を入金したのに「期限切れです」というお手紙が入っている!という方も
いらっしゃるかもしれません…が、どうかご容赦ください。


時々、「昨日入金したけど、金額間違ってなかったよね?」というような
お問合せをいただくことがありますが、
上記の理由でご回答までにお時間をいただいてしまいます…スミマセン



思ったより早い制作スケジュール、おわかりいただけたでしょうか?
今後も編集部のお仕事あれこれ、ご紹介していきたいと思います!

それではまた来週~~

2016年4月14日木曜日

私の一冊

木曜担当ですが、金曜に書いています。
加藤です。

夜遅くに起きた、熊本市の大きな地震のニュースにとても驚きました。
頻繁に起こる余震の大きさに、
3月11日のあの夜のことを思い出し、
遅くまでテレビの前から動くことができませんでした。

余震がおさまり、少しでも早く熊本の皆さんに通常の生活が戻られることを
お祈りしております。




先日、川崎市にて6月号「私の一冊」の取材をしてきました。

取材場所は新百合ヶ丘にある、とあるお店。



色とりどりの花とカメラのレンズに収まらないほどたくさんの緑。

当日、突然撮影をお願いしたにもかかわらず、こころよくOKしてくださったおかげで
本当に気持ちよく取材が出来ました。
ありがとうございました。

今回、「私の一冊」をご紹介くださったのは、先日『封緘』にて俳人協会新人賞を
受賞された、藤井あかり先生です。






まるで少女のような雰囲気の藤井先生ですが、
お話しすると、明るくて気さくで
とても楽しく、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

先生の紹介してくださった句集は、
ぜひ6月号(5月25日発売)「私の一冊」でご確認ください。

ちなみにカメラマンは、「俳句界」にもよく名前が登場する山根衣里さんです。



女性三人の撮影はとても和やかに
和気藹々と進んだのでした。

ではまた来週。

2016年4月13日水曜日

今週は外のお仕事が続いております!

こんにちは、松本です。

今週は、外に出るお仕事が多いです(なんだか編集長並み…?)。

お蔭様で、月曜日の「文學の森各賞贈賞式」は無事に終了いたしました。
ずっと準備をしてきた身としては安堵感もひとしおで……夜は飲みすぎてしまいました(笑)。

13日は、6月号の特集「御朱印を求めて~夏の寺社めぐり」(仮)のため、浅草近辺の寺社巡りをしてきました。
もともと、寺社を訪れるのが好きで、御朱印も貰っていたので、とても楽しい取材でした。
ただし、……けっこう歩いたので疲れました。
欲張っていろいろな寺社を徒歩で廻ったのですが、読者向けに少しコンパクトにする必要があるな……と実際に掲載するときは改めようと思いました。

14日は、「若狭」主宰の遠藤若狭男先生と、早稲田大学近辺を散策しながら、グラビア撮影の予定です。早稲田トークが楽しみですが、雨が心配です。

15日は、「甘口でコンニチハ!」の取材で、谷口真由美先生がゲスト。インターネットで「全日本おばちゃん党」を立ち上げてらっしゃいます。

今月はGW進行なので、てんやわんやですが、楽しみつつ頑張りたいと思います。





















御朱印めぐり中に出会った花々たち。最初は曇り時々雨だったんですが、最後の方には青空がお目見えしてくれました。

最後の桜を撮っていたら、「それ、一葉桜っていうのよ~」と素敵なマダムが話しかけてくださいました。
「樋口一葉の一葉じゃないのよ。真ん中に一枚緑の葉があるから一葉桜なのよ」とにこやかに教えてくれました。
一葉桜は、ソメイヨシノよりも花が大きく、鈴なりで見応えがありました。

この近辺は道路に沿って一葉桜が植えられていました。ちょうど樋口一葉の縁の地を散策していたので、同じ名前にちなんで植えたのかもしれません。
空と葉の緑と、淡い桃色の花がきれいでした。ちょうどソメイヨシノが散った後に咲くという、タイミングのよい品種なので、もっと増えて欲しいですね。

2016年4月12日火曜日

文學の森各賞贈賞式
















こんにちは、編集長の林です。
昨日は文學の森各賞贈賞式が、東京新宿の京王プラザホテルでおこなわれました。

山本健吉賞      大牧 広
北斗賞         抜井諒一
山本健吉評論賞   日下野由季
文學の森大賞     辻 桃子

当日は上記受賞者の方々のほかにも、

今瀬剛一
高橋悦男
塩川雄三
能村研三
小島 健
浦川聡子
木暮陶句郎
安倍元気
大野鵠士
柴田多鶴子

などなどたくさんの方にお越しいただきました。
私は毎年どおり司会。
こまかいトラブルはありましたが、無事、終了することができました。

そのあとは社長や寺田専務をまじえて二次会。
今日は、なんとなくお疲れモード…。

これから俳句の先生と打ち合わせのため、出かけます。
それではまた。






2016年4月8日金曜日

来週は贈賞式

こんにちは、遠藤です。

昨日の東京は花の雨、花の散り際も風情があってよいものでした。






うってかわって今日は暖かな一日。


いよいよ来週は、小社主催の各賞贈賞式。晴れるといいですね。



関係者のみで行われる式ですが、今年は多くの皆様のご出席をいただき
例年より大きな会場での開催となります!

各賞の受賞者や受賞作、選評は2月25日に発売された
「俳句界」3月号でご覧いただけますので、ぜひご一読ください。


今日は贈賞式の準備、そして最終確認の日。



また、「俳句界」5月号の追い込み時期でもあるので
松本副編集長は慣れた、と言っていましたが
てんやわんやです~~…



更に6月号の制作スケジュールも決定したのですが
これがまた、きびしいものでした…
ゴールデンウィークがあるため、早め早めの日程です。

連休は嬉しいですが、制作のことを考えると焦る、複雑な気持ちです。

抜けやミスがないよう、落ち着いて進めていきます。。。



2016年4月7日木曜日

春の雨

木曜担当の加藤です。

雨ですね。

春の雨は、他の季節の雨とは違い、
雨粒が細くて、傘に受ける感触も軽く、
そして霧のように降り続くイメージがあります。

いつまでも降り続く雨。
しっとりと濡れる花や若葉。
華やかでありながら、どこか切ない、春の雨。




我が背子に恋ひてすべなみ春雨の降るわき知らず出でて来しかも  『万葉集』詠み人知らず

―――恋する気持が抑えられず、会いたくて飛び出してきてしまった。
春の雨が降っているのも気付かずに。

『万葉集』ですでに春雨という言葉が使われていたのは、とても興味深いです。
この雨の感覚を、1200年以上前の人たちも感じていたのですね。



少年のかくれ莨(たばこ)よ春の雨  中村汀女

春時雨、春霖、菜種梅雨、花の雨、春驟雨…
雨が降ると少し気持も滅入りがちですが、いろいろな雨の季語で
句を作るのも、趣があってよいかもしれません。

ではまた来週。
加藤でした。








2016年4月6日水曜日

雑誌の追い込みと贈賞式準備!

こんにちは、松本です。

今週は、「俳句界」5月号の追い込みと、来週11日に行われる、「文學の森各賞贈賞式」の準備をしています。
佳境なものが二つ重なって大変……なのですが、いつものことなので最近慣れてきてしまいました。

贈賞式は関係者のみで行われるのですが、後日「俳句界」にも掲載されますので、ぜひご覧ください。

受賞者の皆様には晴れの舞台。当日のお天気も、晴れるといいなと願っています。



昨日は、千鳥ヶ淵の「夜桜ライトアップ」最終日だったので、遠藤さんを強引に誘って行ってきました!
なにしろ、今年は近所の桜しか眺めていなかったのです。
やはり日本人としては、一年に一度の花開く様子を愛でねばなるまい……。


九段下駅で下りると、すでに花見客で賑わっていました。
地上に出ると、予想通りの人ごみ。
沿道に入るとなおさらで、入口のあたりで写真撮影をしている人が多いため、なかなか歩けません。

数年前に来たときは、ゆっくりでも前に進めていたので、やっぱり外国人観光客が増えたのでしょう。
英語、中国語、韓国語……くらいは判別できるのですが、いろいろな国から訪れているようでした。桜ももはやグローバルな時代に。

桜と共に芭蕉の句も覚えて帰国してもらえたらいいのにな~と思いつつ、歩いていました。






















↑最後の写真は、最初橙色の実を見て、二人で「……柿?」とつぶやいてしまいました。
そんなわけはないんですが、柿に見えて仕方がない。
柵があって近づけなかったのでわからなかったんですが、結局なんだったのだろう?
みかん??

2016年4月5日火曜日

月末の出張の事
















(奈良県 山の辺の道)



編集長の林です。

「俳句界」5月号もいよいよ最後の詰めの段階…ですが、私はこの月末、ほとんど会社におらず、出張続きの一週間でした。

3月28日(月)、29日(火)  5月号の原稿書き、インタビューまとめ、台割表作成。
                 7月号の企画の交渉、依頼状作成。

3月30日(水)         伊賀上野に出張、柴田多鶴子主宰「鳰の子」吟行に同行。
                 13時に伊賀市の上野市駅に集合。
                  蓑虫庵、芭蕉生家などを訪ねる。
                 (ちなみにこの日は私の51回目の誕生日でした。)
                 夜食べた「伊賀牛」がちょ~うまかった。

                 〈さまざまな事思ひ出す桜かな    芭蕉〉

                 この句は、芭蕉がここ伊賀上野に里帰りした時の句。
                 江戸の有名俳諧師となって、故郷に錦を飾ったわけです。

3月31日(木)         伊賀上野吟行。
                 伊賀上野城、芭蕉記念館などを訪ねる。
                 伊賀名物・豆腐田楽に舌鼓。
                 墨のかおりがして結構だった。
                 夕方に解散し、次の仕事の為、奈良へ。
                 奈良市内に泊まりたかったが、今、関西は深刻なホテル不足…。
                 奈良市内のホテルのどこも空いていなかった。
                 (超老舗の奈良ホテルとかは空いていたが、とても泊まれない)
                 しかたなく大和郡山市筒井というところのビジネスホテルに泊まった。

4月1日(金)          奈良市内でのグラビア撮影、…荒天で中止。
                 時間が出来たので、この雨の中、大好きな山の辺の道に行く。 


                 「たたなづく青垣山」は雨で霞んでいたが、静かな古道の桜を見れた。


                 山の辺の道には私の愛する犬がいる。
                 久々の対面…、大きくなった。
                 (また来るからね~。)
                 と頭を撫でて別れた。

4月2日(土)          近鉄奈良駅行基像前で、田中春生先生、カメラマンと待ち合わせ。
                 田中先生は今年、有山八洲彦先生の後を受け「朱雀」新主宰に。
                 (有山先生は名誉主宰となった)
                 ものすごい人だったが、静かな場所を見つけて撮影。
                 ところが、私たちが撮影をしていると白人や中国人が
                 どんどん後ろに集まってくる。
                 どうやら、ここが「桜の撮影スポット」だと思っているらしい。
                 どんどん集まって、順番待ちをしているので、
                 しかたなく早めに切り上げて、場所を譲ってあげる、
                 というわけがわからない展開に…。

                 そのあとは京都に行き、名村早智子主宰の「玉梓」10周年祝賀会。
                 これも花見客で大混雑の蹴上に行った。
                 俳句への情熱を語った名村主宰のスピーチに感嘆して終了。
                 通常は20分くらいで京都駅に着く送迎バスがあるのだが、
                 この日はなんと1時間半かかると聞いたので、地下鉄で京都駅へ。
                 新幹線に乗って、横須賀の自宅に着いたのは零時を過ぎてしまった。
                 

2016年4月1日金曜日

会津の良さは酒の良さ

というのは会津に根ざす「花春酒造」のキャッチコピー。
幼いころからコマーシャルでよく耳にしていた遠藤です。こんばんは。


3週連続(美味しい夜光明兼光本店さまのお酒)お酒のお話で恐縮ですが…
先日、地元へ旅行に行ってきました。

地元へ旅行、というとすこし違和感がありますが
温泉好きの友人ふたりを連れ、地元を案内しよう!という企画?でした。


昼過ぎに会津に着いた私たち。
喜多方ラーメンを食べ、末廣酒造を見学。





30分ごとに見学ツアーが行われており、
仕込み蔵や、昔ご主人が住んでいた屋敷の中も案内していただきました。
試飲もできて大満足。

見学無料、個人の場合は予約不要ですので
お近くにお越しの際は是非どうぞ。



ふたりの友人はあまり雪が降らない街で育ったので、当初の計画では
雪深い会津で雪見露天風呂といこう!でしたが
今年はかなりの暖冬。

雪はまったくありませんでした。残念。

(実家の両親も、「今年来たって雪ねぇぞ~~」と言っていましたし
タクシーの運転手さんも口々に「こんな暖かいのは30年振りだ!」と驚いていました。)


まだ夕方でしたが、早々に東山の旅館へ向かいました。
荷ほどきもそこそこに温泉に浸かる私たち。

ほかほかにあたたまり、一眠りした後はお待ちかねの夕食!
タイトルの、花春酒造のお酒をいただきました。

その後はまた温泉へ。
満腹・ほろ酔い・暖かくなった私たちはすぐに熟睡…

翌朝6時からは朝風呂!
お世話になった旅館には4種類もの源泉かけ流しの湯があり
雪がなくて残念、なんて気持はすっかり忘れて
飽きずに入りまくりました。

(別館の温泉も入浴可、とのことでしたが
浴衣で移動するのは寒くて諦めてしまいました。)

さっぱりして朝食を済ませ、
チェックアウトの時間までまた眠ってしまいました。

身上潰した小原庄助さんの気持ちがわかったような
ダラダラ、いや、とてもゆったりできた旅でした……



(ちゃんと旅行らしいこともしましたよ!一応…)
郷土玩具「あかべこ」絵付け体験。


それではまた来週。