4月23日に、三遊亭圓歌さんが死去された。享年88。
「佐高信の甘口でコンニチハ!」で、2014年の12月号に登場していただいた。
圓歌さんは、どもりをネタにした「授業中」という創作落語が有名。
「山のあなた」という朗読をどもって、「山のあな、あなあな」というくだりが面白い。
この落語が通称「山のあな」と言われるほど。
どもりだということを逆手にとり、しかし落語に対して真摯に取り組まれた。
対談内で、佐高氏の「師匠は落語を辞めようと思った事はありますか」の問いに、
「ないんですよ、それが。面白くやってきたもんですから」
と語られた。
新聞記事によると、近年は従来の住居(有島武郎旧家)を出て、湯島のマンションに転居していたという。
少しでも上野の鈴本演芸場に近い場所に移り、生涯現役を貫いたのだ。
好きな俳句は? との問いには、
冥土にも粋な年増がいるかしら 三升家小勝
という川柳を上げられた。
あちらでも、好みの女性と笑っているのだろう。
笑顔と声の素敵な師匠でした。
ご冥福をお祈りいたします。
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