こんにちは、編集長の林誠司です。
土曜日はとても忙しかったが、うれしい一日だった。
飯田蛇笏、飯田龍太の山廬俳諧堂落成式を訪ねたのである。
甲府駅からタクシーで30分。
笛吹市境川町小黒坂まで。
以前、飯田家の敷地にあった俳諧堂だが、その後、村のどこかに移築され、捨て置かれてあったのを、龍太子息の秀實さん(写真中央)が、蛇笏、龍太を慕って訪れた俳人の憩いの場にしようとして、敷地内に移し、修繕して完成した。
蛇笏、龍太を慕って訪れる人は多いのだが、母屋は今も使用している為、原則非公開を貫いていたのだが、秀實さんとしては、なんとかそういう人の期待に応えたい、と思っていたのだろう。
今回の俳諧堂は一階を展示コーナーにして、二階が句会場になっている。
今後は事前申し込みしてもらえれば母屋も見学できるし、俳諧堂も利用できるそうだ。
とにかく飯田家は広い。
裏庭には龍太が、
一月の川一月の谷の中
角川源義が、
篁に一水まぎる秋燕
と詠んだ狐川がある。
広大な竹林があり、裏山に上ると桃畑が広がり、その向こうに南アルプスがそびえる。
こんな気持ちのいいところはそうはない。
俳人なら一度を訪れるべきだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿