こんにちは、松本です。
新年初ブログでございます。
このところずっと編集でばたばたばたばたしていたのですが、本日校了ですので、久しぶりにほっと一息つけます。
月刊誌は締切が容赦ないけど、そこから解放されたときの安堵感は毎回たまらないものがありますね。
週刊誌の仕事に携わっている友人がいるのですが、そちらは息つく暇がないと言っていました。
では新聞は……と考えると恐ろしいものです。
解放感に浸りたいぞ~! ということで馬場のキリンシティーでビールを飲んできました。
泡がもっこもこのふわふわでした。
ビールは少し冷たいという程度で、そのせいか苦味がわかりやすかった気がします。
もしかして、いつもは冷やし過ぎなだけで、ビールの適温はこのくらいなのかな?
(単に冬だからなのかもしれません)
ビールは当然ながら夏の季語ですが、冬に飲むのもまた良いものです。
部屋が暖かいから出来る事ですね。文明よありがとうと感謝しつつ飲んでいました。
嘘ばかりつく男らとビール飲む 岡本 眸
ビールの句を探してみたら、岡本眸さんの句を見つけた。
酒の席ではついつい口が軽くなり、自分を大仰に見せたくなるものである。
そんな「男ら」の噓を指摘するのは野暮というもの。女性は「うんうん、すごいね」と相槌を打ちながらビールを飲んでいる。
ビールの苦みと、内心の苦笑がまざりあって、酒宴ならではのおかしみが感じられて好きな句である。
岡本眸さんの「朝」が終刊するという。
2月号で特集を組んでいるので、ぜひご覧ください。
岡本さんの第一句集『朝』のあとがきを拝読したが、これがとても良かった。
病魔に侵され、それを経ての句集だった。
『岡本眸読本』で読んだのだけど、中古で手に入れたので先人の赤いラインが入っていた。
そのラインの部分を引用させていただく。
「自分を大事にすることが俳句に誠実であることなのだということなどおぼろげ乍ら判りかけて参りました」
「俳句こそ私のサロン前掛と同じ様にいつも一緒に汚れ、洗われ、又汚れてもしっかりと私の身に付き添っていて呉れるに違いございません」
二つ目の、「俳句こそ」にはぐるっと円で囲いがしてあった。
先人の読者様も同じような心境だったのかもしれない。共感が深かったのだろう。句には幾多も丸でチェックが入っていた。
久しぶりに古本の楽しみも覚えた。
ちなみに、私が一番好きだなと思った句はこちらです。
すでにして己れあざむく日記買ふ 岡本 眸
0 件のコメント:
コメントを投稿