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2016年10月20日木曜日

葛飾北斎と応為

季節の変わり目、
しっかり風邪をひいてしまった、木曜担当の加藤です。
皆さんは大丈夫ですか?


さて。
来週、10月25日(火)に「俳句界」11月号が発売になります。

特集は

「蘇る名文!俳人たちの編集後記」

「あなたは句碑を作りますか?」

二つとも読み応えのある特集になっています。
お楽しみに!


そして今回、新しい試みとして

「葛飾応為の世界」というカラーページの特集を組んでいます。

葛飾北斎の後妻の娘であり、知る人ぞ知る女浮世絵師、葛飾応為。
なかなかの変わりものだった彼女は、様々なエピソードを残しています。

北斎と二人暮らしだった狭い長屋は、描き損じの紙やゴミで毎度溢れかえり
寝る場所がなくなると引越しを繰り返していたとか。
絵の才能はあれど、家事はまったくしなかった応為も平気でその部屋で暮していたそう。

酒も煙草も嗜む応為。
あるとき、父・北斎が依頼された絵を描いていたそうな。
煙草を燻らせながら、その様子を眺めていた応為のキセルから火種がぽとん。
落ちたのは、なんと北斎の絵の上。
もちろんその絵は使い物にならず、
さすがにそのときばかりは反省して禁煙したとか……。

しかし絵の実力は、北斎が認めるほど確かだった応為。

美しく繊細な、彼女の描きだす世界をぜひご堪能ください。

ではまた来週!

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