木曜日担当の加藤です。
(木曜が祭日のときは金曜更新となります。)
本日は別冊の表紙のお話を。
今年の1月号から別冊の表紙が変わったことを
おそらく投稿されている方なら気付かれたのではないかと思います。
篆刻からイラストへ。
今回はそのお話をさせてください。
昨年、本誌から独立して小冊子となった【別冊投稿俳句界】。
その平成15年1月号~12月号まで表紙を担当してくださったのは、
駒形蒼岳先生です。
駒形先生に関しては、昨年の1月号にプロフィールが掲載されていますので
引用します。
駒形蒼岳(こまがた・そうがく)
1932年東京都生まれ。本名・松夫。
幼少期を神奈川県川崎市大師で過ごす。戦後、静岡県磐田市に移り住む。
48年印章店文源店に弟子入り。58年文源堂三代目となる。
67年所洞谷、梅舒適に師事、篆刻を学ぶ。
2007年「木の中」入会、12年同人。
日本篆刻家協会名誉理事。
駒形先生は、表紙の篆刻とともに
一顆ずつに文字の字源や字体の解説を書いてくださいました。
表紙裏にあった文章は駒形先生によるものです。
「おおよそ十五日を一区切りとする二十四節気。
そのひとつひとつを刻してゆくことで、古くから続く、
この国の自然を慈しむ細やかな心持ちを思い知った。
その思いをわずかなりともお伝えすることができたら、幸いこれに勝るものはない。」
毎号、篆刻とその文章から
これから巡ってくる新しい季節に心躍らせました。
駒形先生は14年の6月にご逝去されたため、できあがった15年1月号を
ご覧いただくことはできませんでしたが、
ご家族から、とても楽しみにされていたことをうかがっていました。
一人でも多くの方に、「篆刻」の素晴しさを知っていただけたらと思います。
昨年の別冊をお持ちの方、ぜひあらためて駒形先生の文章とともに篆刻をご覧ください。
そして平成16年の今年。
表紙はイラストに変わりました。
投稿俳句界らしく、赤いポストは定位置に。
背景がその時期にぴったりの「何か」に変わります。
1月号は「鏡餅」、2月号は「梅の花」。
さて3月号は……?
ぜひそんなところも楽しみにしていただけたらと思います!
それではまた来週。
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