はじめまして、こんにちは。
この度、月刊「俳句界」編集部に仲間入りしました、伊藤です。
これから頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
私と俳句との出会いは、中学生の頃の国語の授業の時間でした。
閑さや岩にしみ入る蟬の声 松尾芭蕉
非常に有名な句で、皆さま当然のようにご存知かと思います。
授業の内容は、なぜ「しみ入る」が「しみ込む」ではないのか、ということを考えるものでした。
俳句との出会いも初めてであれば、「しみ入る」という言葉との出会いも初めてでしたが、
硬い岩にはすばやくしみ込むものではなく、じわじわと、じっくりしみ入るものだ、という意見を出したように記憶しています。
今思えば、この「しみ入る」の一言は、「閑さ」と「蟬の声」の中にいる詠み手の時間の流れを
非常に緩やかにし、まるで時が止まったかのように錯覚させる言葉のようにも感じます。
この一句との出会いが、十七音に込められた情景の広がりや、短いからこそ厳選された言葉などの俳句の魅力を教えてくれました。
「俳句界」編集部の一員としてたくさんの俳句に出会えることが、これからも楽しみです。
さて、今月号の「俳句界」も無事発売となりました。
金子兜太先生の追悼特集、俳句の仮名遣いに関する論考・エッセイなど、盛りだくさんの内容となっております。
お近くの書店様やアマゾン(ここをクリック)でご購入頂けます。
ぜひお手にとって見て下さいね!
0 件のコメント:
コメントを投稿