おはようございます。
加藤です。
明日、12月9日は夏目漱石が亡くなった日。
そして今年2016年は没後100年の記念の年です。
漱石といえば、俳句の世界では
正岡子規の学生時代からの友人として有名。
落語と漢詩という共通の趣味で意気投合した二人。(私も一緒!)
試験を受けずに実家に戻った子規に
「このままでは落第してしまうよ」と心配して手紙を書いてくれた漱石。
二人の書簡から、その仲の良さがうかがえます。
現在「俳句界」にて連載中の「陣中日記」で、
子規が新聞「日本」の従軍記者として中国へ渡ったときのことが
描かれています。
帰国途中で喀血し、神戸の病院で療養した子規はそのあと、
愛媛・松山の中学校で教鞭をとっていた漱石の下宿(愚陀仏庵)へ転がり込んでいます。
漱石寓居の一間を借りて
桔梗活けてしばらく仮の書斎哉 子規
毎日のように句会を開き、漱石と子規は道後温泉や松山周辺の地を
歩き回ったといいます。
子規がつらかったとき、心から頼れる友人が漱石だったのですね。
漱石は1916年(大正5年)12月9日、
家族や友人、弟子たちに見守られ、49歳で亡くなりました。
五度の胃潰瘍、糖尿病にも苦しめられ、『明暗』の執筆途中でした。
亡くなったのは
東京都新宿区早稲田南町にあった「漱石山房」と言われる自宅。
来年の9月、その跡地に「新宿区立漱石山房記念館」が建つそうで、
「俳句界」編集部のある高田馬場からも近いので、
必ず行こうと思っています。
早稲田の夜急にしぐれぬ漱石忌 松根東洋城
うつしゑのうすきあばたや漱石忌 日野草城
ではまた来週。
0 件のコメント:
コメントを投稿