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2016年8月23日火曜日
夏惜しむ
こんにちは、編集長の林誠司です。
猛暑、大雨、オリンピック、高校野球、お盆と今週はいろいろでしたね。
オリンピックの男子400メートルリレー、と閉会式の「東京8分間」には感動しました。
楽しい気分になりました。
わが編集部は穏やかな一週間でした。
先月が「お盆進行」でスケジュールが殺人的だった分、今月はゆるやかです。
私自身は12月号企画案やインタビューのまとめ、すっかり溜まってしまったた原稿の拝受ハガキ書きなどをせっせとしていました。
まだまだ暑いですが、ときどき秋だな…、いや、秋だな、とは思わないけど、
もうすぐ夏も終わるんだな…。
と感じることがあります。
ときどき人から、俳句に関してのさまざまを質問されます。
季重なりはいけないのか、とか、切字の重複はいけないのか、とか結構トリビアな質問です。
正直、それは流派、結社によって違うので、いいとも悪いとも答えられません。
ただ、こう答えています。
俳句の約束事は「有季定型」だけです。
そのほかは「約束事」ではありません。
無季俳句、自由律俳句の方から異論があがりそうですが、無季俳句、自由律俳句の方ならなおさら、下段のことには共感していただけるのではないでしょうか。
(まあ、ようするに季重なり、切字重複全然OK! と言っているのですが・・・(笑))
なぜそういう話をしたかというと、俳句は「座の文学」であり、句会の「座」とは、
ともに今の季節を楽しむ心
を共有するのが「座」なのです。
そのことを考えれば季重なり、切字重複、そのほかもろもろのことも「答え」が自然と出てくると思うのです。
今の俳句にはこういうおおらかさが無くなりましたね。
(…といって昔のことをよく知っているわけではありませんが…)
今、私の心には「夏惜しむ」という気持でいっぱいです。
みなさんもまだまだ暑いですが、「夏」を惜しんで句作に励んでください。
すぐ笑ふ子どもと夏を惜しみけり 誠司
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